4月末の津軽訪問(前回の記事)では、青森市へも少々足を延ばした。
夕方の快速電車で弘前から青森へ
JR東日本秋田支社管内では、(観光向けではない)快速列車が定着しづらい傾向にあるが、弘前-青森では運転が続いている。現在も朝夕上下とも1往復ずつ(=1日2往復)が運行されている。
かつては「いわき」という愛称があったが、今は無名。
前後の行き先表示は、LED式では「快速」と「青森」を交互に表示。
側面は「快速 青 森 FOR AOMORI」で「RAPID」は出ない
17時45分弘前始発の青森行きは、前3両+後2両の5両編成。
奥羽本線の中でも、元から比較的利用が多い弘前-青森間ではあるが、特に東北新幹線新青森開業後は、基本単位の2両または3両で運転される列車は減り、ほとんどが4両以上での運転。
時間的に帰宅ラッシュに巻き込まれるかと思ったが、さほどでもなく、全座席が埋まって、各車両に数人ずつが立つ程度。新幹線に乗り換えるであろういでたちの客もだいぶ多い。連休の谷間の平日だからかもしれないけど。
停車駅は川部、北常盤、浪岡、津軽新城、新青森。したがって通過するのは撫牛子、大釈迦、鶴ケ坂だけ。
弘前から青森まで37.4キロの所要時間は38分。
各駅停車だと45分くらいだから、3つ飛ばすだけでこれだけ早いのは優秀なほうかもしれない。(新幹線開業前は、各駅停車だと反対列車待ち合わせが多くて1時間近くかかっていた)
途中の各駅では、降りる人が多いが乗ってくる人も多少。弘前市と青森市という、一定の規模の都市の間を行き来する人がいる。
浪岡駅の手前で、右手の田んぼの向こうに大きな街が広がっているのが見えた。黒石市街であるが、失礼ながら思っていた以上に大きく見えてしまった。
新青森でいったん下車して、買い物。青森まで1駅を乗るのは、
JR北海道789系電車による特急「スーパー白鳥」函館行き
新青森-青森の1駅間に限り、乗車券(もしくは相当する企画乗車券)だけで特急の自由席に乗車できる特例がある。時間的にちょうど良かったので、利用させてもらった。
新青森駅の在来線は上下1本ずつしかホームがないため、新青森駅で折り返す列車は、隣の津軽新城駅まで引き上げて待機することになっている。車内整備もその間に行う。
始発列車として新青森に入線するのは発車ギリギリではなく、今回乗った列車は15分以上前に入ってドアを開けていた。(前の列車の有無で違うでしょうけど)
「スーパー白鳥」「白鳥」は北海道新幹線が開業すると廃止されるから、1年後には存在していないことになる。今回が乗り納めになるかもしれないと心して車内へ。
ガラガラ
19時に、新幹線乗り継ぎ以外で新青森駅から乗車する人などごく限られていて、2両の自由席は貸切状態。
新青森が最寄り駅である、県立青森西高校の部活帰りの生徒も静かに乗りこんだ。
発車まで、JR北海道の車内誌をめくるものの、新幹線が到着すればどのくらい乗りこんでくるか予想が付かなくて、少々落ち着かない。昔、盛岡駅から特急「たざわ」(あるいは「はつかり」)に乗った時と同じ心境。
新幹線が着くと、乗り継ぎ客が続々と来たけれど、全員余裕で着席して発車。
JR北海道独特のボソボソとした自動放送が終わるか早く、青森に到着。あっけない。
車内通路のドアガラスには、津軽海峡の地図
テーブル裏には青函トンネル通過予定時刻表
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/45/9f3e1a7f06f0c66731621ebd9b208b33.jpg)
側面の行き先表示。ドット落ちが目立つのは、あと1年だから?
青森駅の発車標
北海道新幹線開業後、この車両はどうなるのか。
既に同型車両が走っている札幌圏へ転属する【4日補足・1世代前の785系電車の置き換えとして旭川-札幌-新千歳空港・室蘭の「スーパーホワイトカムイ」や「すずらん」に投入】とのこと。当然ドアの津軽海峡の地図などは消されてしまうし、車体塗装も変わってしまうだろう。
【2016年12月19日追記】2017年春から、札幌-旭川の「ライラック」としてほぼそのままの外観・設備で、既存のカムイとは区別して運行されることになった。
青森ベイブリッジとスーパー白鳥の組み合わせもあとわずか
新青森開業の前頃だったかと思うが、スーパー白鳥用789系が試運転で秋田まで何度か来たことがあったそうだ。
秋田方面への延長運転が検討されているのではというウワサもあったが、実現しないで終わってしまうのだろう。
列車愛称としての「白鳥」は、どうなるのだろう。
大阪-青森の「白鳥」が廃止になった翌年、津軽海峡線に復活した時は喜ばしかったが、再復活はあるだろうか。「しらゆき」は2度廃止されたが、復活している。
4月3日に、青函トンネルを走行中の789系が、過電流が原因と思われる発煙で緊急停車。新幹線工事で駅としては廃止されていた海底駅から乗客が避難する初の事態となっていた。
その後、あまり報道や動きはなく、JR北海道の一連のトラブルとは関連が低いのかもしれないけれど、乗客としては不安。残りわずかな「スーパー白鳥」と新たな北海道新幹線の安全運行を願う。
新幹線と言えば、青森市のアスパム前にこんな車がいた。
トヨタ アルフォードハイブリッド
新幹線の塗装の車。帯がピンク色のE5系ではなくパープルなので、JR北海道所有の「H5系」がモデルだ。
ナンバープレートは「88-23」で「はやぶさ」。北海道新幹線の列車名は「はやぶさ」と「はやて」で決定している。
JRバス東北の車両でE5系ベースのものがあったけれど、乗用車もあったとは。こっちのほうが若干、よりリアルな気がする?
後部座席の窓は、新幹線っぽい四角い形状にしている。
誰の車かというと、側面に、
「北海道新幹線PRキャラバン隊」
青森県と公益社団法人青森県観光連盟が、奥津軽いまべつ駅や北海道新幹線開業のPRをするために県内のイベントに出向く時に使う車のようだ。
ネット上に、この車が2014年12月にお披露目された情報があるが、ナンバープレートは「17-17」。
側面の窓は17-17はグレーだが、こちらは黒。複数台存在するのだろうか。
※青森の話題の続き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/06/c7c7eb6f6f08085d25255a056fd441b9.jpg)
JR東日本秋田支社管内では、(観光向けではない)快速列車が定着しづらい傾向にあるが、弘前-青森では運転が続いている。現在も朝夕上下とも1往復ずつ(=1日2往復)が運行されている。
かつては「いわき」という愛称があったが、今は無名。
前後の行き先表示は、LED式では「快速」と「青森」を交互に表示。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8a/4e76eebf1973e29695038424bc6ef0f3.jpg)
17時45分弘前始発の青森行きは、前3両+後2両の5両編成。
奥羽本線の中でも、元から比較的利用が多い弘前-青森間ではあるが、特に東北新幹線新青森開業後は、基本単位の2両または3両で運転される列車は減り、ほとんどが4両以上での運転。
時間的に帰宅ラッシュに巻き込まれるかと思ったが、さほどでもなく、全座席が埋まって、各車両に数人ずつが立つ程度。新幹線に乗り換えるであろういでたちの客もだいぶ多い。連休の谷間の平日だからかもしれないけど。
停車駅は川部、北常盤、浪岡、津軽新城、新青森。したがって通過するのは撫牛子、大釈迦、鶴ケ坂だけ。
弘前から青森まで37.4キロの所要時間は38分。
各駅停車だと45分くらいだから、3つ飛ばすだけでこれだけ早いのは優秀なほうかもしれない。(新幹線開業前は、各駅停車だと反対列車待ち合わせが多くて1時間近くかかっていた)
途中の各駅では、降りる人が多いが乗ってくる人も多少。弘前市と青森市という、一定の規模の都市の間を行き来する人がいる。
浪岡駅の手前で、右手の田んぼの向こうに大きな街が広がっているのが見えた。黒石市街であるが、失礼ながら思っていた以上に大きく見えてしまった。
新青森でいったん下車して、買い物。青森まで1駅を乗るのは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/20/60ae351e152129274c43ce71fa2f4c3a.jpg)
新青森-青森の1駅間に限り、乗車券(もしくは相当する企画乗車券)だけで特急の自由席に乗車できる特例がある。時間的にちょうど良かったので、利用させてもらった。
新青森駅の在来線は上下1本ずつしかホームがないため、新青森駅で折り返す列車は、隣の津軽新城駅まで引き上げて待機することになっている。車内整備もその間に行う。
始発列車として新青森に入線するのは発車ギリギリではなく、今回乗った列車は15分以上前に入ってドアを開けていた。(前の列車の有無で違うでしょうけど)
「スーパー白鳥」「白鳥」は北海道新幹線が開業すると廃止されるから、1年後には存在していないことになる。今回が乗り納めになるかもしれないと心して車内へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/de/91fd321a6248f06c7e166327d5107ef0.jpg)
19時に、新幹線乗り継ぎ以外で新青森駅から乗車する人などごく限られていて、2両の自由席は貸切状態。
新青森が最寄り駅である、県立青森西高校の部活帰りの生徒も静かに乗りこんだ。
発車まで、JR北海道の車内誌をめくるものの、新幹線が到着すればどのくらい乗りこんでくるか予想が付かなくて、少々落ち着かない。昔、盛岡駅から特急「たざわ」(あるいは「はつかり」)に乗った時と同じ心境。
新幹線が着くと、乗り継ぎ客が続々と来たけれど、全員余裕で着席して発車。
JR北海道独特のボソボソとした自動放送が終わるか早く、青森に到着。あっけない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e8/3f8780ed13b9fcec0b388cafabb3f0d4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/28/cd1db8fbe7002a5c1fad27c57a51340d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/da/58d1ccfea5d7ec5ea9bdd0814840c1be.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/0a/329b2225b2f3a649c91366adc703efc8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/45/9f3e1a7f06f0c66731621ebd9b208b33.jpg)
側面の行き先表示。ドット落ちが目立つのは、あと1年だから?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/39/4702cb0f13fd8c4439570241cd64d81f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/1a/c77595e130e9dde949dfed5c6f2bebac.jpg)
北海道新幹線開業後、この車両はどうなるのか。
既に同型車両が走っている札幌圏へ転属する【4日補足・1世代前の785系電車の置き換えとして旭川-札幌-新千歳空港・室蘭の「スーパーホワイトカムイ」や「すずらん」に投入】とのこと。当然ドアの津軽海峡の地図などは消されてしまうし、車体塗装も変わってしまうだろう。
【2016年12月19日追記】2017年春から、札幌-旭川の「ライラック」としてほぼそのままの外観・設備で、既存のカムイとは区別して運行されることになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/90/89939885fcad6e40d07b06d5875c8e3c.jpg)
新青森開業の前頃だったかと思うが、スーパー白鳥用789系が試運転で秋田まで何度か来たことがあったそうだ。
秋田方面への延長運転が検討されているのではというウワサもあったが、実現しないで終わってしまうのだろう。
列車愛称としての「白鳥」は、どうなるのだろう。
大阪-青森の「白鳥」が廃止になった翌年、津軽海峡線に復活した時は喜ばしかったが、再復活はあるだろうか。「しらゆき」は2度廃止されたが、復活している。
4月3日に、青函トンネルを走行中の789系が、過電流が原因と思われる発煙で緊急停車。新幹線工事で駅としては廃止されていた海底駅から乗客が避難する初の事態となっていた。
その後、あまり報道や動きはなく、JR北海道の一連のトラブルとは関連が低いのかもしれないけれど、乗客としては不安。残りわずかな「スーパー白鳥」と新たな北海道新幹線の安全運行を願う。
新幹線と言えば、青森市のアスパム前にこんな車がいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/57/e93f459a4bfbea4d474d7edc9cd9e232.jpg)
新幹線の塗装の車。帯がピンク色のE5系ではなくパープルなので、JR北海道所有の「H5系」がモデルだ。
ナンバープレートは「88-23」で「はやぶさ」。北海道新幹線の列車名は「はやぶさ」と「はやて」で決定している。
JRバス東北の車両でE5系ベースのものがあったけれど、乗用車もあったとは。こっちのほうが若干、よりリアルな気がする?
後部座席の窓は、新幹線っぽい四角い形状にしている。
誰の車かというと、側面に、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/f0/1d6a77adc63d62905d7c454dd0f6ef6d.jpg)
青森県と公益社団法人青森県観光連盟が、奥津軽いまべつ駅や北海道新幹線開業のPRをするために県内のイベントに出向く時に使う車のようだ。
ネット上に、この車が2014年12月にお披露目された情報があるが、ナンバープレートは「17-17」。
側面の窓は17-17はグレーだが、こちらは黒。複数台存在するのだろうか。
※青森の話題の続き