麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

さぎそう、元気な芽を出す

2008年12月01日 | 区民上演グループ
 すっかりアップのタイミングを逃していましたが。。。毎週土日祝日に稽古している区民A改め「さぎそう」※は、着々と歩みを進めていて、11/22にキャスティング発表を終え、本役での読みもかなり深まったので、昨日、ホンを持ちながらではありますが、ついに立ったのである。

 ※「さぎそう」って?
  という方は文末参照。
  または10/11or11/4付
  弊ブログ参照ください。

 08-09シーズンの演目は壮大なギリシャ劇。
 アリストパネスの『女の平和』だ。
 けれども出演者はたった11名
 喜劇でもあり、熱演で数のハンディを乗り越え、会場いっぱい笑いの渦に巻き込もうと頑張っている。
文字通り、メンバー一同「頑張って」いて、役者逹は演出のダメに打てば響く修正を返してくる。読む度にどんどん良くなって、だから、配役も立ち稽古も、実は予定より前倒しで進行しているのである。
「こりゃ、本番も早めるか?」と、稽古場で演出が言い出す始末。しかも、けっこうマジに。

 ただ。
 何故だか不思議と、このまま一気に駆け抜けられないのが、芝居。いえいえ、13ゲーム離していたチームが優勝を逃すことがあるように、それは演劇に限らない。 世の中何が起こるか解りません

 今回の稽古は40回。昨日が19回目、マラソンでいえば折り返し手前になるわけだが、ということはきついのは30キロ、35キロ、さらにはスタジアムに入ってから。。。そう、山場はこれから幾らもある(>_<)

 まぁ楽観的に語らず、こーして「落とし穴がある」と書いておくのは、そんな不幸に見舞われないオマジナイでもあります。

 そうそう。それから順風満帆な理由に、区民スタッフの存在が大きい!
 演出はじめ美術や照明、音響に衣裳等プランはプロにお願いするのだが、大きな意味での「演劇体験」を標榜する区民上演グループの俳優たちは、スタッフワークも体験する。
 なのだが今年は“スタッフ専任”の区民メンバーが5人もいて……これが過去に参加したリピーターばかりなので仕事がハンパないのである。
 
 さて。先の話はともかく。
 大きな芽を出した「さぎそう」の本番は2月21日~22日。

 キャスト11名、スタッフ5名でグングン伸びていきます。
 ご期待あれ(^-^)

【「さぎそう」解説】
 劇団東演が世田谷区から委託され企画運営する区民参加の演劇創りの場。
 毎年2月、下北沢演劇祭の目玉企画(?)の一環として2グループに分かれて稽古し本番に臨みます。
 東演が担当するAグループは、今年から心機一転「さぎそう」という名前で『女の平和』に挑みます。
 ちなみに「さぎそう」は区の花です。
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さぎそう、種が膨らむ。

2008年11月04日 | 区民上演グループ
 来年2月の本番に向けて「下北沢演劇祭2009」の目玉企画のひとつ(?)“世田谷区民上演グループA”の稽古が始まって、この土日祝日に4週目を終えました。

 早くも1ヶ月。回数でいえば10回ですが有意義な“キャンプ”になりました。
 わざわざ“ ”でくくったのは、テント張ってバーベキューするのじゃなく、スポーツチームがシーズン前に行う練習の意味だから。
 基礎体力をつけ、チーム戦術を確認しあう、主に四国や九州、はたまた海外の暖かい地で行うあれですネ。

 実際「さぎそう」※も、いきなり台本に入らず、芝居の基礎を体験しながら、参加者各自が共鳴するところ理解に苦しむところを互いに感じ合い、相性や距離感を掴んでいくカリキュラム。

 ※今回よりグループAは「さぎそう」という名前で
  公演を打っていきます。
  ちなみに「さぎそう」は世田谷区の区花です。

 ファースト・インスピレーションって確かに凄いけど、時間の中で関係性は変化しますから。
 例えば家族役を担った面々が「家族会(?)」という名の“アフター”を催して関係性を深めたりしてますが、そこから生まれる化学反応は、とても面白いです。
 
 思えば、スタートの週が3日連続だったことは幸運だった
 というか、あえて連休を選んだ部分もある。
 今回は初参加者が多く、やはり関係性を深めるには何より「時間」が一番効果的と考えたから。

 過ごす時間が単純に5時間(稽古は基本13~18時)多いことに加え、中4日で再び顔を会わせることができました。
 平均年齢が少々高めで余り間隔が開くとメンバーの顔を忘れてしまうのを避けながら(冗句です)、スタートダッシュでうまく「チーム」にまとまったなぁと。

 10/11のグログにも書いたけれど、08-09シーズンに集まった11人は、かなりマイペースな、そして元気な面々。
 その個性を生かしながら、チームワーク良く本番に臨みたい

 てなわけで“キャンプ”は、最終局面の日祝の二日間、ついに「台本」とご対面。
 それを、ざ~っと通して読んで、終わりました

 今回は「古典」・・・ギリシャ喜劇に挑むので、一度読んだだけではチンプンカンプン。
「意味わからん」「こんなのやるの」などネガティブになっていることがメンバーの表情から窺い知れましたが、まあ、これはどんなレパを選んでも多かれ少なかれ出てくること。

 いよいよ次週から、台本とじっくり向き合う稽古になります。

 種が膨らんだ「さぎそう」にどんな芽が出て、花が咲くのか……本番は2月21日、22日。
 会場はフランチャイズ(?)の北沢タウンホール。
 入場無料で~す!!

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さぎそうの種を手に入れる。

2008年10月11日 | 区民上演グループ
 今日から、第19回下北沢演劇祭「世田谷区民上演グループA」の稽古が始まりました。
今回はオーディションを経てキャスト12名、スタッフ5名で2月の本番に臨みます。
(ちなみに2/21と22の2回公演)

 毎年毎年、個性的な面々が集まる「区民グループ」。これまでも年齢や職種もさまざまに一期一会の奇跡的な舞台を創って来たましたが・・・。

 少し前から年齢の上昇が際だってきています。もともと女性が多かったけれど、それも年々右肩上がり。
 その流れを持ちながらも、今年面白いなと思ったのは「演劇周辺の経験値がバラエティに富んでいる」ところ。

 朗読経験者は毎年いて、もっとやりたくなって参加しましたと自己紹介する人は少なくありません。
 それに加えて今年は、狂言、講談、チャンバラ、ミニFM局のレポーターと・・・是非その「ワザ」を本編に生かしたいと思わせる面々が揃いました。
 それから、大変マイペースな方が多いことが初日から判明
 まあ、それも一つの“集団としての個性”か。。。

 さて。
 おこがましいし、一人よがりとは思いますが、僕が担当し始めておよそ10年経って、昨年一つの到達点に達したかな、と。
 松下グループではないけれど、次のステージに進むために「名前」を捨てることにしました。

 今回「グループさぎそう」として新たな一歩を踏み出します。
 その初陣を飾るに相応しいメンバーだと、稽古初日に確信を持ちました。

 下北沢演劇祭“お初”のフレッシュな顔が結果的に多くなり、その分、リピーターが5人もスタッフ専任で芝居を支えてくれることになりました。

 演出は、Aグループで最多の5度目となる鷲田照幸氏。
 この12+5の種をどんな風に育んで、どんな花を咲かせてくれるか。。。
 楽しみであります。

 
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不安定な天気と『女の平和』

2008年08月29日 | 区民上演グループ
 昨日の天気はなんともはや
 降ったり止んだりな上に、降るときは、とても日本じゃあない勢いの土砂降りで。。。
 帰宅してニュースを見たら、東海から関東・・・東演も公演でよく寄せていただく豊橋や岡崎、劇団員の住む八王子等、被害が大きく驚きました。
 本当に異常気象の脅威がとどまりませんね

 被災された方にはお見舞い申し上げます。

                 

 そんな中、日本じゃあない「ギリシャ」を舞台にした、しかも時代も随分遠くて・・・紀元前411年あたりの戯曲を読んでました。
 B.C.500ってえと、僕はまだ生まれてなくて、東演の誕生にもしばし時間のいる頃。

 有名人(?)で言うとソクラテスさんとかが活躍した時代に書かれ上演された『女の平和』を下北沢演劇祭のグループ「さぎそう」で出来るかしら、と。
 候補の一つに過ぎないのだけれど……。

 第3回の下北沢演劇祭からスタートした区民上演グループ。その初期の頃に上演した作品でもある、アリストパネスさんの書いた喜劇。

 毎度のことながら女性の応募者が多く、できるだけ多くの方に出演いただくために白羽の矢を立ててみました。繰り返しますが、あくまで候補の一つです。

 僕の担当し始めた10年ちょい前は、応募してきた面々を他のグループそれぞれ(当時は3グループ)が、その作品に合った方をピックアップして、上手いとか下手ではなく、たまさかそれらの作品にはフィットしなかった皆様とワークショップをしながら「よし、今年はこの作品を…」ってパターンで進めていました。

 ここ数年は、その形だと成立させるのが難しくなって・・・無理すれば出来なくはないけど、積み重ねた一定のレベルをクリアし続ける面でチト困難になって・・・我々「東演組」も戯曲を元に選考する体制に移行したのダ。

 まあ歴史はこれくらいにして。
 ところが08-09シーズンの今回は、ちょいと準備不足で、あるいは8/25の弊ブログにも少し書いたけれど、軽めのクラッシュアンドビルドを試みたいナ、などとも考えていて・・・。
 ま、そんなこんなで要するにレパートリーが決まらず、少し焦ってるって話でございました。

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終幕☆開幕

2008年08月25日 | 区民上演グループ
 北京五輪の最終日・・・つまり昨日、第19回下北沢演劇祭の、世田谷区在住在勤在学者を対象にした企画「世田谷区民演劇上演グループ」の説明会が開かれました。
                            
 今回は男性10名、女性27名の応募があって、当日欠席者を差し引いた28名が、北沢総合支所の一室に集まりました。
 今回、Aグループ改め「さぎそう」と言うレーベルで2月の本番を目指す面々の演出には鷲田照幸氏をお招きしました。
 東演在団時代からフリーランスとなり活動の幅を広げられている現在まで、これが5回目の登板となる氏は、区民グループをもっとも知る演出家の一人と言えます。
 前述の改名は単なる看板の掛け替えではなく、中身にも踏み込んだリニューアルを目論んでいるので、その点でも大いに期待しています。
更地にして建て替えるのじゃなく、あくまで改装なので「この家」のことをよく知る人物が適任。
 
 さて「さぎそう」の栄えある最初の作品を、一緒に紡ぐのは、なかなか面白い顔触れになりそうです。本多劇場グループの指導によるBグループの選考を待って、まずは当事者に葉書で合否が伝えられるので、ここではこれ以上、言えないのですが…。
北島の連続二冠、女子レスリングの全階級メダルで前半は沸き、フェンシングの五輪史上初の表彰台や上野の意地の413球がもたらした女子ソフト悲願の金メダルと興奮は続き、トラック競技80年ぶり…男子で言えばオリンピックで初めてのメダルを奪取した400mリレーと。。。いや、悔しいのや残念なのもあったけれど。。。大いに盛り上がったオリンピックが閉幕した日に、「さぎそう」は第一歩を踏み出しました!

 稽古は、ちょいと間を置いて10月上旬になります。
 2/21~22の本番まで、東演の公演ともども折をみて、この場でお知らせして行きたいと思っています。
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