東武東上線の池袋発の各停に乗った時のこと・・・
ドア脇の網棚の上方、
中吊り広告の端と吊革の支柱との間のスペースで
必死に蜘蛛が巣を作っていた。
車両には毎日清掃が入るだろうから、
その日の、とある時間に紛れ込んじゃった彼
(または彼女?)が一日で・・・そもそも蜘蛛が
一時間にどれほど巣を作るのかも知らないんだけど
・・・とか思っている段階で、巣は縦糸が完成し、
外から内に向かって横糸が12~3ライン出来ていた。
その後も観察を続けると二駅ほどで20ラインを越え、
残すは子供の拳ほどだ。
この調子じゃ成増までに完成だな?
こんなに早く編み上がるっつうことは
意外と最近乗車したのか?
あるいはドアに近いから、完成しかけたのに風…
ドア際だけに突風に煽られて、
または人によって……この場合故意か、
網棚に荷物を乗せる時に当たったか……
理由は何であれ、とにかく壊れてしまい
彼は(彼女かもだが?)再チャレンジしたのかも・・・
まぁ考えてもせんないこと。
それより僕が思ったのは
芝居創りに似てるなぁってこと。
一所懸命創っても簡単に壊れてしまう蜘蛛の巣のよーに
“儚いもの”を創ってるんじゃないかなぁ、なんて。
決して弱気になってるわけじゃない
・・・こういう感慨は、下駄屋さんもゲームプログラマーも
主婦も、モビルスーツで闘う人も、同じように抱くだろう
という冷静さ(?)も、ちゃんと持ちながらの・・・
電車で思ったことだ。
今日はこれから池袋シアターグリーンで
ジャブジャブサーキットに折込だ。