麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

しずくまち♭~2011秋(第二楽章)

2011年09月05日 | 鑑賞
13時開演の、音楽朗読劇
『運河の街の物語』終演後、
ちょいと時間があったので、
藤生とお茶をした

僕をこの世界に引きずり込んだ
大学の後輩である。
やつが20年以上前に旗揚げした劇団で、
芝居の「し」の字くらいっきゃ
知らないのに「なんちゃって制作」を
拝命した……挙句の果てが今日である。

藤生自身は、芝居から離れて、
今はゲームのプロデュースなどやっている。

そう。そのゲームのシナリオを書けそうな
良い作家はいないかとやつ
(今更だが藤生は女性です)が
言うので紹介した一人が、
ナカヤマカズコである。

さて「日暮里d-倉庫」のロビーでは、
かつて「しずくまち♭」を支えた、
看板女優や、女優兼制作の顔もあった。
どちらも結婚、出産で、今は休団中
(あるいは退団したの?)

15時半開演『なぞり虫しりきれ蜻蛉』の
客席では、元相模原文化財団の
江成さんとも会った。

相模原グリーンホールで手腕を発揮する
ばかりでなく、首都圏の公共ホール担当の
「演劇に理解のある担当者」を
束ねて、我々演劇製作者とのパイプ役を
務めてくれた恩人の一人である。

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しずくまち♭~2011秋(第一楽章)

2011年09月05日 | 鑑賞
  文中敬称略

昨日は「日暮里d-倉庫」にて
しずくまち♭の公演を観た。

9.1~9.6の日程で、
*音楽朗読劇『運河の街の物語』
*本公演『なぞり虫しりきれ蜻蛉』
*ワークショップ公演『穴ヲ食ベル』
上記3作品を上演する
大変意欲的なレパートリーだ。

主宰ナカヤマカズコの、順に
自らが一人で語る朗読と、
新作書き下ろしの舞台と、
劇団の開いたワークショップに
集まったメンバーによる既作の上演、
そのうち『運河~』と『なぞり虫~』を拝見。

ちなみに頑張れば(?)
9月4日は13時、15時半、19時と
一日で全作観劇が可能であった……。
さて。

リーフレットによれば、
作曲を担当した杜哲也から
「一緒に歌を作ろう」と誘われ、
作詞のヒントになる音楽の切れ端を
ナカヤマがねだって。
出来上がった小品組曲に対して、
「朗読音楽劇にしたい」という
新しい展開が生まれた結果が、
『運河の街の物語』なんだとか。

なるほど、曲調がjazzyなだけでなく
ばらばらなお話が、やがて一つに
紡がれていく過程も含めて、
これもリーフから借用すれば、
「アドリブ的な演奏、朗読、照明と、
私にとっては冒険的要素の強い」
作品に仕上がっていた。

たった二回しかないのがもったいない
上質で切ない・・・と同時に長年、
しずくまちを観てきた者には・・・
大変ナカヤマらしい《おとぎ話》で
安心して席に座っていられる舞台だった。

一つだけ苦言。…今日だけだろうか?
入りの語りが早すぎたのがもったいなかった。
朗読は芝居以上に、見る(聞く)者が
置き去りになりがちなので、
語り手は法定速度以下で
(勿論、作品によって例外はあるが…)
道路に出て行かないと、危険だ。



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