麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

形而上学的な談笑と断章

2011年09月20日 | 鑑賞
1.序章
2.印象と弁証
3.非対称な心情と表層
4.感情の表情は過剰な微笑
5.断章に於ける現象は
  どの様に日常に作用したか

前回書いた
まごころ18番勝負、という名の劇団の
『形而上学的…(以下略)』という
作品(作・演出/待山佳成)は、
五つのオムニバスからなっていた。

その各章のタイトルが冒頭。

から始まって、印・弁
非対・心・表
・表・過・微
・現・どの・日・作
・・・と韻を踏んでいる。
完全な遊びだけれど、
それぞれの物語をきっちり言い表してもいる。

ちなみに省略した芝居の題名は
『(前略)日常に於ける現象と談笑』で、
この談笑断章(オムニバス)も
掛かっていたりする。

とあるバーに数学好きな浪人生が
何気なく入ってきて、
マスター以下常連たちとの交流の、
「かけら」が最終的に全て結びつく
構成になっていて、
2時間10分をまるで長く感じない。

池袋演劇祭の審査員の、厳正な審査の結果
賞をgetして、来年劇場費無料の公演が
与えられれることを祈りつつ・・・
ただ使用できるのは公共ホールのみで、
となると、この「小声芝居」が
成立するかしらん、と取らぬ狸の皮算用まで
してしまう・・・。

一ヶ月、14会場で40以上の演目。
公正な審査は無理で、実力に加え
運も必要になってくるんだよな……
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形而上学的な日常に於ける現象と談笑

2011年09月20日 | 鑑賞
ブログのタイトルは、今日
(日をまたいだので正確には昨日)
観た芝居の題名です。

まごころ18番勝負
(これは団体名
『形而上学的な日常に於ける
現象と談笑』
9/16~19
アートスペース・サンライズホール

第23回池袋演劇祭参加

知人の紹介で観に行ったが、
儲けものであった。

チラシは期待を抱かせないもので、
当日リーフレットには
「まごころ18番勝負の舞台を
初めてご覧になる方は
少々面食らうかもしれません」という
書き出しで、小声で、演技も小さく、
出演者は客席に背中を向ける……
と宣言していたのである。

この《静かな劇》の形ばかりを捉え、
中身のない代物を何度も観てきたので
身構えて開演を待った。


が。
「まあ、大した事は喋っていませんので
聞き逃しても気にしないで下さい」
とのリーフの言葉は大いなる謙遜で、
実は一言たりとも聞き逃してはいけない
大変良く練られた本で、
それを役者が、
あたかも聞き逃して良いような
ゆるい演技で見せるのだが、
これがまた見事に計算された
巧みな演技(勿論演出も)だったのだ!

既に13回も公演を重ねているという。
今まで出会わなかったのが残念だ。


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