麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

昨日の補足と、日本の余暇の考察。

2014年08月04日 | 身辺雑記
8月4日は「橋の日」。

小学校高学年の頃、たかはしなので
渾名が「はし」でしたが・・・
それとは関係なく、昨日の『エンパイア』の
書き損ねた話から

印象に残ったひとつは、芸もさることながら
舞台部の機敏な動きでした。
4Mの円形舞台の床面は基本リノリウム
(ゴムっぽい素材)でパフォーマンスにより
その上にパンチ(カーペット素材)を脱着した。
その作業が何度も繰り返され、その他
脱ぎ捨てた衣裳や履物の撤収など
仕事っぷりが鮮やかでした

ショーのつながりによって黒づくめのスタッフだと
雰囲気が壊れる場合は出演者が流れのなかで行う、
そんな演出も含めて、さすがでした。

演劇でも「ものの出はけ」は大切。
ついつい観察してしまいました
誤解のないようあえて書くと。
舞台部は目立つことない無駄のない動きで
職業柄、意識的に見た僕以外には
完全な黒子でありました。

HPの紹介文も個人的にお気に入り。
《2012年、ニューヨークで初演し、
スマッシュヒットを記録、そして
シドニー、メルボルン、ブリスベンでの
チケット完売に続き……》とあるのですが、
NY初演を「スマッシュヒット」と素直(?)に
認めているのが潔いぞ。

ここから矛先変わります。

ダークシルク第二弾というだけあり、
大人を意識したステージは「下ネタ」が多かった。
また「客いじり」が開場中から行われる。

「ショー」を見る習慣がまだ根付いていない
わが国において、観客は楽しみながらも、
やはり戸惑う方が少なくなかったのは事実。

「ショー」っつ~か、生のステージに触れる
機会自体、ここで声を大にするまでもなく
「日常」ではない現状のわが国

僕の小さい頃盛んだった、ただ自分含め
子供には少々迷惑な学校での芸術鑑賞教室。
(今はそれをお願いする側になったが
それも少子化やゆとり教育などなど
多岐にわたる要因から実施がどんどん減って。

勿論、学舎で年に一度の鑑賞は一例であって、
それが全てを劇的に変えるものではありませんが。
そーゆー所含めて距離感がまだまだ遠い日本。

嗚呼。せっかく世界一流の技を堪能しながら、
帰りの電車でこんなことを考えてしまうとは。
よろしくありません。

演劇製作者のはしくれとして、
観る側との「架け橋」になるべく
もっと頑張らないとな。

例えば、文部科学省の方針に変化がみえ
《体験》とセットでの鑑賞が促進されてきたり、
民間の「ライブ」への資金投入の兆しが
明らかなことをもっと活用できるように。
コメント
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