麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

観劇ラッシュのなかで(前編)

2016年06月13日 | 鑑賞
五日前の弊稿で〈観劇ラッシュ〉と
書いたけれども売切で逃した芝居が
何本かあった(T_T)
残念だけれど演劇の創り手、
特に集客に心砕く制作者としては
喜ばしい、とも言えるわけである。
\(^o^)/



喜ばしいといえば。
ENGEKI GENE『龍馬奇譚Ⅱ』の
客席に小さな女の子がいて
お母さんがリーフレットの演出挨拶を
僕の斜め後ろで読み聞かせていた。
加えて「これは昔のお話でね」等々
彼女に分かりやすい言葉で
イントロダクションしていた。

大変感動した。

未就学児童をはじめとして、
小さなお客様を排除しがちな演劇。
他のお客様のことを考慮しての事で
致し方ない部分もある。

「見慣れている子」はOKですと
現場では個別に対応してもいる。
芝居の難しさや静かさによっても
ハードルの高さは変わってくるが。

今日、改めて考えさせられた瞬間。



その芝居の掛かっていたのは
シアター風姿花伝。
斜め前の、横断歩道がちょうど
塗り直し工事中だった。

写真左に空き店舗。
つい半年前まではお弁当屋さん。
全国展開するチェーンが入っていた。

目白と椎名町と下落合など
最寄駅から悉く距離のある劇場。
近場の食事供給源の消失は痛い。
(;>_<;)

演劇制作としては「お弁当」もまた
集客に負けず劣らず大事な仕事だ。
(@_@;)

嗚呼、アベノミクス・・・
日本経済は本当に喘いでいます。

そのあと猛ダッシュで成増に移動。

和合亮一の東日本大地震に纏わる
ことごとを綴った現代詩の朗読劇。

ただそれは〈区の文化祭〉的催しの
一演目で、、、中学生のダンスから
高齢者のフォークダンスなどなど
老若男女の日々の営みの発表会
であったのだε=ε=┏(・_・)┛



それぞれの発表を見る会、であり、
それは別の言い方をすると、
ある特定の発表を見るだけの会、とも。

つまりは次々に人が出入りをし、
作品を観賞する雰囲気はない。
自分たちの出番を偵察しつつ
まだ時間があればその場を去る。



そーゆー中でダンス系はまだ耐えうる、
が、言の葉を伝える「劇」には
かなり過酷な条件だ。

喜劇なら、そんなざわつきも有りだが、
「フクシマ」「放射能」が連呼される
究極にシリアスな作品なのだ。

演出も語っていたが、完全に
「ストリートプレイ」「路上ライブ」。

そしてこの経験は、出演者たちに
貴重な財産になったことだろう。
コメント
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