麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

緑の林檎~鸚鵡日記2

2017年02月24日 | 制作公演関連
前回〈緑色から連想するもの〉
というお題で書いたのだけれど。

色といえば。
信号の青は、実際はみどりで、
青林檎も、いわゆるブルーじゃなく
イエローグリーンの範疇だ、実際は。


昔むかしの日本が、赤、青、白、黒の
たった四つの言の葉で全ての彩りを
表現していて「緑」は青と表された。
その名残り等々、諸説あるよーだけれど。
僕には判じられないことである。

さて。
雷ストレンジャーズ『緑のオウム亭』は
演劇ジェット紀行シリーズの一編で
「オーストリア編」と銘打っている。

作者のアルトゥル・シュニッツラーが
ウィーンで生まれた医師であり、
小説家・劇作家だからなのだが。
『緑の~』本編の舞台は花のパリ。
オーストリア紀行だがフランスの話。
若干だが〈緑色の青信号テイスト〉。


というのも。
シュニッツラーはタブーに触れる
革新的な作風で一世を風靡した作家で、
性を扱った代表戯曲『輪舞』は
上演及び出版を禁じられたし、
本作もウィーン上流階級を揶揄したと
検閲の不興を買った問題作なのだ。

逆にいえば。
舞台を他の国、自制も過去にして
作者は発禁を避けたのやも……。

あ、これ、閉幕したばかりの
『仮名手本忠臣蔵』と同じだな。
表現者たる者、権力と闘うのは
洋の東西、変わらないのだな~。



青林檎に限らず、りんご全般の
最大産地・青森の血が半分、
僕の体には今日も脈々と流れている。
父が五所川原市で生まれ育ち、
高校卒業後、川崎で就職し、
母と出会って色々あって、
ハーフの僕(あと弟も)世に出でた。

その青森に、緑という名前の縁戚がいる。
縁戚というより遠戚というべきか。
父の実兄に、嫁いだ女性の、
お兄さんの娘さん・・・だから
血の繋がりは一切ない。

だが、むしろ親等近しい人より親しく、
めっちゃ世話になっている。

レクチャーの中で講師から問われ、
緑から連想するのは「自然」と答えた。
けれども実は。
僕がまず最初にイメージしたのは
松本緑という逞しく生きる女性である。



あ、ブログの中程の写真は、
『緑のオウム亭』稽古場にて。
出演の辻しのぶさんの誕生日を祝った
その時の一葉。ちょいと前、16日のこと。

さあ、雷ストレンジャーズ!
残す稽古は土日の二回となった、、、
いいよいよ3月1日、開幕です。
コメント
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