麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

軍隊解散者日報5月23日

2018年05月23日 | 制作公演関連
劇団櫂人『女の平和』は、
自前のアトリエに始まり、
立ち稽古に入ると少し広い場所へ
……ただそれはいずれも板橋区。
総仕上げは北区の廃校を再活用した
一室を借り、詰めの稽古になる。
そして本番は台東区上野の劇場。

つまり二十三区の城北から城東へ…。

ある場所で暫く過ごした遊牧民が
次の地へ移ろうように、櫂人も
本公演のたびにそれを繰り返す。

遊牧民は生活に不可欠な水、
家畜の食む植物の生育等々の
多面的な要素で「人生の旅」を
繰り広げているが、櫂人は
より良い創造の「追求の旅」を
西から東へと展開している。

日本の南から北へ、旅芸人が巡る
小屋はわりと決まっているように、
「追求の旅」も概ね四年、
「アトリエそら」から公民館を経て、
「ココキタ」「上野ストアハウス」
というルートを繰り返してきた。
(概ね、であり全てではない)

さて劇中。
主人公で「アテーナイ」の女・
リューシストラテーの呼び掛けに
呼応した「スパルタ」の女を
〈輝くような桃色の肌、
鋼のような筋肉〉と称賛する。

また「スパルタ」のリーダー・
ラムピトーが帯同するのは、
ボイオーティアやコリントスの女達。

主人公の片腕カロニーケーは
〈さすが芸術と文化の都から…〉
とコリントスの女に言う。

異なる国や都市から集まる女は、
その土地土地の気質を纏っている。
そんな古代ギリシャ喜劇に出演する
現代日本の女と男も色とりどり。

1954年結成の伝統ある劇団の
中核男優から初舞台の女優まで
キャリアやプロアマの違い、
あるいは、櫂人に至る道程も
出演者の数だけある。



豊富な人生劇場を紹介したい
気持ちもあるが・・・
気づけば板橋での稽古を終えて、
本稿の前半に書いた「ココキタ」に
今日から五日連続で籠る。



既に音楽の高屋敷さんも入って、
芝居としての精度は上がっている。
心配は、なんたってシニアなので、
連日の稽古にコンディションを崩す
役者が続出していることだ。
・・・工夫として。
稽古着に「DL」とテープを貼り、
無理をしないようにしてきた。

ダウンロードではありません
大リーグによって馴染みになった
「故障者リスト=Disabled List」
の「DL」である。

芝居を高めつつ、体調管理にも
ウエイトを置く初日一週間前だ。
コメント
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