麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

夜間部の修了公演のこと。

2021年04月29日 | 俳優座

1944年2月に創立した劇団俳優座。

青山杉作、千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎、

東山千栄子、岸輝子ら10名の同人にて出発し、

49年、俳優座演劇研究所付属俳優養成所を開設。

のちの日本の俳優養成の礎となった。

桐朋学園大学短期大学部芸術科の演劇専攻にその任を移し、

千田のほか田中千禾夫、安部公房が教員となったのが66年。

大学における専門俳優を養成する最初の学科となる。

現在も同校卒業生は俳優座の門を叩くが、

親和性は当時より現在低く、俳優座演劇研究所を再興した。

 

 

と、突然に硬い文章が続いたが、いまある研究所が

時勢をとらえた中で、夜間部を作ったのである。

その一期生の修了公演がCOVID-19禍に既に延期を重ね、

このゴールデンウィークにまでずれ込んだ。

そこに、緊急事態宣言の発出である。

苦渋の選択となったが、無観客公演とした。

 

歴史ある研究所の、新たな試みと言える夜間部の、

一等最初の修了公演に、電話問い合わせも多く頂いたが。

一番辛いのは言うまでもなく一期生だ。

講師、研究所職員など少数関係者のみ見守る中、

5月1日、2日に幕は上がります。

 

添付のチラシも研究生の手作り。

また『雪の中の三人』で使用した美術を、

デザイナーの乗峯氏の許諾を頂いて使用するので、

まさしく「先輩」と同じ板に立つ。

……演目の中に「雪の中の」が奇しくもある奇跡。

 

つつがなく終わることを願います。

無観客とはいえ、万全の対策で臨みます。

 

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