本日、劇団俳優座No.347『戒厳令』
(作/アルベール・カミュ、
翻訳/中村まり子、構成・演出/眞鍋卓嗣
於/俳優座五階稽古場)は千秋楽を迎えた。
(手前:椎名慧都、奥:松本征樹/撮影:坂内太)
昨日紹介したエッセイ『シーシュポスの神話』は、
カミュの代表作である小説『異邦人』などとともに
不条理の作品・・・と評価される一方、
僅か8ページの随筆がカミュの不条理からの逸脱だ、
という論調も並行してあるという。
が、そーゆー難解なこたぁ僕には解らない
解るのは、43歳の若さでノーベル文学賞を受賞した彼が
この世からいなくなったのが1960年で、
【この時代における人類の道義心に関する問題点を、
明確な視点から誠実に照らし出した、
彼の重要な文学的創作活動に対して】というのが
受賞理由だったことくらいだ。
ナニハトモアレ、このCOVID-19禍に
明確な視点から演劇創作活動を成し得たのでは、と
キャスト・スタッフ一同(更に多くの関係者)が
個々想いに至る9月19日である。
あ、そうそう。
『異邦人』といえば主人公の有名な台詞が
「太陽が眩しかったから」なわけだが。
『戒厳令』においては太陽が眩しい日が少なかった。
末筆ながら、ブログタイトルのfermerは
フランス語の「閉幕」です、蛇足ながら。
千秋楽「も」満員御礼。COVID-19禍に本当に有難い。