シーシュポスは、ギリシャ神話に登場する人物。
コリントスの創建者で「シーシュポスの岩」で知られる。
(wikipedia参照)
神を欺き、怒りを買ったシーシュポスは
大きな岩を山頂に押して運ぶ罰を受ける。
ところが運び終えた瞬間に岩は転がり落ちる。
何度繰り返しても結果は同じという話である。
これを基にカミュが1942年ーー『戒厳令』を書く
6年前に発表した随筆が『シーシュポスの神話』。
写真(上)は俳優座公演No.347『戒厳令』より。
右奥が志村史人、中央が椎名慧都、左に山田定世、
倒れているのが辻井亮人。
その辻井が、主要人物を演じる『面と向かって』。
11月5日から俳優座劇場にて。
写真(下)も同じ。右が田中孝宗、左が塩山誠司、
後方に清水直子。
その塩山はジャック・マニングシリーズ第一弾
『面と向かって』でマニングを演じる。
御陰様で、評判が評判を呼んで、9月8日以降の11ステージがほぼ完売。
後半はキャンセル待ちが続く日々である。
そんな『戒厳令』の幕をおろしたのち、
No.348『面と向かって』の稽古が22日から始まるのだが、
15日と昨日、プレ稽古を行った。
「シーシュポス~」は徒労を意味する警句でもある。
そうならない準備のために、『戒厳令』の美術――
杉山至デザインに囲まれ、読み合わせをした。
戒厳令の舞台スペインから15,744 km飛んで、
オーストラリアで展開する作品になります。