麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

コンベ

2022年01月30日 | 鑑賞

コンベは韓国での「乾杯」を指す言葉。

 

日韓演劇センターが主体の公演

「韓国現代戯曲ドラマリーディング」の制作を

担当していて(2011年vol.5~18年エクストラ)、

あの頃はCOVID-19もなく乾杯も盛んだった。

太田事務局長の発声は「カンベ」に聞こえた。

韓国を訪れること多数の彼が「カンベ」

ということは、カとコの間の音なんだろう。

 

以上、前段。

韓国を舞台にした芝居を昨晩楽しませていただいた。

乾杯のシーンが沢山あり、ただあるだけでなく

「コンベ」と盃を上げると暗転し、シーンが変わった。

印象的な上に、乾杯するたびに関係性が深まる作り。

加えて言えば、深まるのは男たちで、

客観的立ち位置の女とは距離が開いていく。

……観劇後に思ったのは、作品タイトルもありかな、と。

 

当然『コンベ』では見た側に届かないから

『乾杯』に読み仮名としてコンベを振るのがよい。

実際のタイトルのほうが、やや誘われるのは確かだが、

芝居そのものは「そちらサイド」からの独白が

頭とお尻にあるにはあったのだけれども、

上演時間の三分の二は「乾杯」側を描いていて・・・

 

タイトルは難しい。

ぶっちゃけ世の中に発表した時点の筋書と

書きあがった時に差異があることは珍しくない。

昨晩の公演がどうかは別にして……。

 

「フレディ、もしくは、三教街でお願いします」と

シンガーソングライターの要望をディレクターが聞いて、

二者選択せずに『フレディもしくは三教街』とした、

なんて逸話もありますが、かといってどれもこれも

くっつければ良いわけでもなく。

タイトルは難しい、そーゆー話でした。

 

余談。乾杯は・・・

中国は「干杯」ピンインはgānbēi。

耳には「カンペイ」と聞こえる。

やはり三つの国は親しいのだと思う。

本当の意味でそういう関係が来ると良い。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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