【京花、父帰る】
田中千禾夫の戯曲なのだか、菊池寛なのだか
ややこしいタイトルとも言えなくもないが……。
(蛇足ながら菊池寛の代表作が『父帰る』)
劇団俳優座LABO公演vol.38
『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』。
稽古15日目にして『花子』にて、花子の父親役、
『京時雨~』では望月三蔵役の、河内浩が
客演していた現場をおえて帰ってきた、の意である。
前回のブログにも記したが『僕らの七日間戦争』。
かの宮沢りえ出演の映画を覚えている人も多いだろう
宗田理の小説の、舞台化(2020年初演、22年再演)に
俳優座からは河内、志村史人、若井なおみ、田中孝宗の
4人が客演し、河内のみが初演に続いての出演。
偶然だろうが、企画演劇集団ボクラ団義の主宰
久保田唱が戯曲・演出を務め「僕」が重なった。
重なるといえば、河内の母も俳優座にいた。
そういうことは、なくはない。
常時100人を超す所帯で活動(もちろん、
黎明期は小規模で始まったが……)しているから。
ただ大所帯ゆえに、同じ作品となると・・・。
河内の母は所属は舞台部だったのだが、
『花子』初演時、作者であり演出も務めた
田中千禾夫に抜擢され、花子を演じた。
(今回は佐藤礼菜が演じる)
時を経て、同じ作品に河内が出演するのだ。
いずれにしろ、キャストが全員そろったところでパチリ。