麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

法~戒厳令ノート0905

2021年09月05日 | 俳優座

♪山は禿山コーカサス~ 

 おいらはハゲタカ獲物はないか~♪

と歌ったのは小6の学芸会。

 

オペレッタ『コーカサスのナンチャラ』

・・・「砦」だか「山」ってタイトルで

まぁ、それはどーでもよくて、その劇中に

「○○って法はあるめぇ」という台詞があったのである。

 

 

ハゲタカ1。つまりは僕が発したのだけれど、

12歳・・・身長160㎝は当時の小学生にしては

大柄な男子が・・・悪役の「オサ」を演じ、

しかも担任の小俣先生直々のご指名で、

と、それは本線ではない。

 

 

劇団俳優座が347作目の〈本公演〉に選んだ『戒厳令』は

時節柄、COVID-19禍と連関され、そこに注視されがちだけれど、

カミュは俯瞰的な視座を持って書いていたと推察されるから

観客は色々な思いを持って帰ってくれたら嬉しい。

と、今日のアフタートークでは、そんな話になった。

 

一番熱く語ったのは加藤佳男なのだが

彼が『戒厳令』で演じた判事は長らく「法」を守ってきて、

けれども体制が変わった途端

「もし犯罪が法律になったのだとしたら、

それはもう犯罪ではなくなる」と言い放つ!

 

(左から加藤佳男、清水直子、八柳豪、志村史人)

 

いったい法とは何だろう?

稽古場でその台詞を聞いて、脳味噌の端っこから

唐突に冒頭の歌がよみがえったのである。

四十有余年の歳月を経て……

 

あの頃「法」って単語にピンとこなかったのだが、

では今「法」を理解しているかといえば大して変化はない。

身長も東柿生小学校6年5組の頃から10cmも伸びていないし。

さておき。お蔭様で好評の舞台は19日まで。

 

そうそう日本の政治も変わる局面なのだとか・・・


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