レナウンの民事再生手続の一報は
大きなショックで迎えられた。
そのニュースでは「創業110年」や
「ダーバン」「アクアスキュータム」等の
ブランド名、さらには創業時の
「佐々木商会」などがキーワードに。
アパレルに疎い私は、ダーバンの
名前くらいは知ってはいたものの、
アクアナンチャラは知らなかった。
私にとってのレナウンは、なんたって
アメフトの〈ローバーズ〉である。
アメリカンフットボールの日本一決定戦
「ライスボール」に1983-84シーズンから
6年連続出場した古豪だ。
というのも。学生オールスター戦だった
「ライス」が学生と社会人のチャンピオンが
雌雄を決する大会に移行した黎明期に
輝いたチームが、レナウン
85-86シーズンには悲願の優勝
MVPには松岡秀樹
前回大会、日大フェニックスのエースとして
レナウンに立ちはだかったQB
(クォーターバック。アメフトの花形ポジション)が
卒業し、迎えた社会人一年目。
関学との激戦を制した美酒だった。
あの頃。
アメフト界では松岡がスーパースターだった
「ライス」の最優秀選手に前年日大時に続き、
前述レナウンで、二年連続で選出されている。
連覇を目指した86-87シーズン。
京大ギャングスターズに敗れる。
「怪物」と称された東海辰弥が操る
「オプション」の前に僅かに屈した34対35。
翌年、雪辱を期して再び京大と激突
東海が最上級、主将はセンターの屋敷利紀
(高岡高校で同学年)のギャングスターズは
恐るべき強さを発揮。リーグ戦全勝ののち、
甲子園ボールは日大を41対7でうっちゃると、
国立競技場ではレナウンを42対8で退けた。
ローバーズは88-89年の社会人No.1を最後に
タイトルから遠ざかると、
2002年クラブチームに体制を変える。
それも束の間、一年足らずで解散に至る。
親会社の業績不振が理由だった。
不要不急という言葉が跋扈する中、
我々演劇はじめアートが窮地にあるが、
企業スポーツにおいても、本業が傾けば
まず縮小や解散のターゲットになる。
・・・致し方たいとも言わざるを得ないが。
でも。
昨今、日本の大企業が傾くと、
中国に呑まれるケースが多いが、
レナウンもその流れの中にある。
アパレル以上に経済にはもっと疎いから
これ以上は語らない。
良いスポンサーが現れるといいな。
※アメフト。
実際プレーしている方々や、協会自身が
アメフットを推奨していることは知っています。
が、素人だし一般的にまだ浸透してないかな?
と本稿ではアメフトで統一。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます