麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

正月二之席(壱)〜やはり新春は華やか

2025年01月20日 | 鑑賞

喬太郎、一之輔、志ん輔、白酒、

花緑、三三といった名が並べば、

落語通でなくても興味深い。

 

与太郎なみに日本の伝統芸能に

無頓着な方の為、補足というか、

巳年だけに蛇足を少々……

 

柳家喬太郎:落語界の「キョンキョン」。

古典と新作、さらにはマクラにも定評。

 

春風亭一之輔:「笑点」大喜利に

円楽の後任として出演中。

 

古今亭志ん輔:1984年から15年間

NHKの「おかあさんといっしょ」

レギュラーとしても活躍。

 

桃月庵白酒:人間国宝・6代雲助の

一番弟子。 読みは「とうげつあんはくしゅ」。

 

柳家花緑……永谷園のあさげCMでも

世に知られる大名人5代小さんの孫。

叔父が6代小さんというサラブレッド。

 

柳家三三……落語中興の祖と言われる

円朝の噺を継承すべく立川談春が企画した

「俺たちの圓朝を聴け!」のパートナー。

 

 

そんな顔ぶれを含む落語、漫才、

奇術などなど昼の部19、夜の部17の

芸が通しで見られて3500円!

 

時間にして約9時間だから、

全部観る(聴くというべき?)人は

少ないと思うが、兎に角

「庶民の最高の娯楽」と言えるだろう。

 

あ、昼夜とも番組には書かれない

落語の前座が一人ずついるから

出し物としては計38になる。

単純に割ると一芸約92円。

 

やはり上述の6人は流石だった。

勉強不足で存じあげなかった

講談の室井琴調、

大トリの入船亭扇遊なども見事。

ってことは筆者も端からいた?

いやいや番組二つ目の落語から

喬太郎に間に合うように入って。

……それでも8時間半は居たなぁ。

 

居たのは池袋演芸場。

元日からの顔見世興行が10日まで。

翌日から「二之席」が始まって、

昼夜入替なし。

ちなみに21日からの下席は

昼夜入れ替えになる。

 

さて。筆者が顔を出した日の

昼の主任は9代目正蔵。

世の中的には、天才・三平の息子

林家こぶ平の方が通るかしら。

いやいや襲名は2005年だから、

あらら、もう20年経つのである。

 

筆者世代には親の七光りで

落語の才なし、の代表格と言われ、

ただ近年、古典落語に精進して

うまくなったとの評判。

 

冒頭の面々を楽しみに

階段を地下二階まで下りたのだが、

正蔵の現在を巷の噂ではなく

素人なりに実感しようという魂胆も

次にありました。

 

ネタは『ねずみ』。

良い噺しっぷりでした。

 

ファンも多いようで八割埋まった

客席からどっと帰って行ったのでした。

昼の部の追い出し太鼓が鳴ったことも

あるのでしょうが、正蔵目当てが

しっかりいたのでしょう。

 

てなわけで、昼の部を大いに楽しみ

17時からも演芸場に居座った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする