日韓演劇交流センター主催公演
「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」の
交互上演を三本すべて観たいと
1月29日付の弊ブログに書いたのだが、
実は書いている段階で二本は見ていて
その日の夜、美しい満月のもと座・高円寺で
最後の一本も観劇することができた。
もっと言うと。
お隣の中野にあるザ・ポケットで
青年座『シェアの法則』も観た。
演出の須藤黄英氏は古巣(東演)時代に
客演出に迎えた気鋭(きえだけに)。
丁寧に稽古場を紡いでくれたが、
シェアハウスを舞台にしたハートウォーミングな
今回の戯曲をテンポ良くさばいて、
恥ずかしながら、感涙させてもらった
話を高円寺に戻す。
『激情万里』は若い俳優が舞台中央で文字通り
激情のパフォーマンスを展開。周りに配された
ベテランがト書きと解説で芝居を締めた。
逆に『椅子は悪くない』は
脂の乗った中堅が良い意味で「やりたい放題」。
若手を牽引する秀逸な舞台だった。
『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』は
いわゆる「演劇」を超えたステージアート。
映像も取り込んだ作品。
と、短評できる三本。
それぞれ限られた条件のなか、
今回も一本一本が独自性を発揮していた。
「限られた」なかに稽古時間の短さもある。
この現場を何度も関わって思ったのは、
俳優の中にリピーターがいて、
彼ら彼女らが「時間の短さ」を補ってくれる
ということ。リーディングXでも、それは感じた。
一度、翼を休めるという「日韓リーディング」が
もう一度飛翔することを願いつつ、今日はおしまい。
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