ファッションの流行は繰り返すという。
自動車のデザインも、数年単位でスタイルが廻っているという…。
さて、演劇界では「テント芝居」が、にわかに活気づいている
井の頭公園に、三色のテントが次々に建つ「井の頭公園野外劇フェスタ2007」が現在開催中である。
そして来月開催の「第1回横浜フリンジフェスティバル」では、横浜・新港地区に特設テントが建つそうだ。
東京ギンガ堂が、歌舞伎町の区立大久保公園でテント芝居『デージーが咲く街-新宿物語』を打ったのは、今年六月だったか……。
勿論、花園神社で毎年、椿組が公演を続けているほか、冒頭に書いた井の頭に参加の、唐組や新宿梁山泊など“テント芝居の雄”は変わらず活動を続けているのだが、まあ、列記したようなこともあって、最近、増えてきたよ~な気が・・・。
【文中敬称略】
昨夜は、三鷹の森ジブリ美術館横の「特設紫テント」で公演中の、新宿梁山泊『唐版/風の又三郎』(作/唐十郎、演出/金守珍)を観た。
9/8,9、14~17という変則公演。
久しぶりの梁山泊。数年前に観た時は、黎明期から全盛期を知るだけに、随分力が落ちたなぁ…と、正直思ったものだが、「武人会」という集団の力も借りながらの今回の舞台は、梁山泊らしい力強さが垣間見られた!
お客様も、古くから応援されているのであろう僕より年嵩が上の方々から、若い層までが、300くらい入るテントをマンパンにしていた!!
土地も広いせいか、昔のよーなキチキチではなく、桟敷もわりとスペースあって人と人の間隔が緩かったようだ。
遅く行った僕は、雛壇席と、桟敷の間に作られたチッコイ折り畳み椅子(釣り人や、行列を待つ人が使うような高さ25~30㎝ほどの)で観劇だった。
とにかく全編クライマックスてな勢いの、さすが“アングラ”の、これでもか攻撃なのだが、休憩が2回も入っての2時間半だったので、体的にはキツクなかった…。
乱腐役の米山訓士が、台詞の切れもよくて印象に残った
アングラの臭いもして、いい。
又三郎でありエリカでもあるヒロインを演じた沖中咲子も好感が持てた。梁山泊のヒロインらしく、丸顔から繰り出される、かすれがちな低音を駆使し、体はやや小ぶりだが芝居のパンチも効いていて、今後に期待大。
旗揚げメンバー(87)三浦伸子と89年入団梶村ともみのベテラン女優(?)によるセーラー服の姉妹も、芝居にアクセントをつけていて見事!
が、やっぱ僕には唐さんの世界が合わないらしく、勿論、時たま詩的な台詞はあったりはするのだけれど、話としては届いてきませんでした。
出演者全員が“物語る肉体とテンション”でないってことがあったのかも・・・ですが。でもでも、ラストに、片翼の飛行機が、飛んで…(本当に飛ぶのダ)…飛び去って行くかのような画を見せられると、そりゃ、舞ってしまうわけです。
公演は今日までだったので、ちょいとネタばれもしちゃいました。
自動車のデザインも、数年単位でスタイルが廻っているという…。
さて、演劇界では「テント芝居」が、にわかに活気づいている
井の頭公園に、三色のテントが次々に建つ「井の頭公園野外劇フェスタ2007」が現在開催中である。
そして来月開催の「第1回横浜フリンジフェスティバル」では、横浜・新港地区に特設テントが建つそうだ。
東京ギンガ堂が、歌舞伎町の区立大久保公園でテント芝居『デージーが咲く街-新宿物語』を打ったのは、今年六月だったか……。
勿論、花園神社で毎年、椿組が公演を続けているほか、冒頭に書いた井の頭に参加の、唐組や新宿梁山泊など“テント芝居の雄”は変わらず活動を続けているのだが、まあ、列記したようなこともあって、最近、増えてきたよ~な気が・・・。
【文中敬称略】
昨夜は、三鷹の森ジブリ美術館横の「特設紫テント」で公演中の、新宿梁山泊『唐版/風の又三郎』(作/唐十郎、演出/金守珍)を観た。
9/8,9、14~17という変則公演。
久しぶりの梁山泊。数年前に観た時は、黎明期から全盛期を知るだけに、随分力が落ちたなぁ…と、正直思ったものだが、「武人会」という集団の力も借りながらの今回の舞台は、梁山泊らしい力強さが垣間見られた!
お客様も、古くから応援されているのであろう僕より年嵩が上の方々から、若い層までが、300くらい入るテントをマンパンにしていた!!
土地も広いせいか、昔のよーなキチキチではなく、桟敷もわりとスペースあって人と人の間隔が緩かったようだ。
遅く行った僕は、雛壇席と、桟敷の間に作られたチッコイ折り畳み椅子(釣り人や、行列を待つ人が使うような高さ25~30㎝ほどの)で観劇だった。
とにかく全編クライマックスてな勢いの、さすが“アングラ”の、これでもか攻撃なのだが、休憩が2回も入っての2時間半だったので、体的にはキツクなかった…。
乱腐役の米山訓士が、台詞の切れもよくて印象に残った
アングラの臭いもして、いい。
又三郎でありエリカでもあるヒロインを演じた沖中咲子も好感が持てた。梁山泊のヒロインらしく、丸顔から繰り出される、かすれがちな低音を駆使し、体はやや小ぶりだが芝居のパンチも効いていて、今後に期待大。
旗揚げメンバー(87)三浦伸子と89年入団梶村ともみのベテラン女優(?)によるセーラー服の姉妹も、芝居にアクセントをつけていて見事!
が、やっぱ僕には唐さんの世界が合わないらしく、勿論、時たま詩的な台詞はあったりはするのだけれど、話としては届いてきませんでした。
出演者全員が“物語る肉体とテンション”でないってことがあったのかも・・・ですが。でもでも、ラストに、片翼の飛行機が、飛んで…(本当に飛ぶのダ)…飛び去って行くかのような画を見せられると、そりゃ、舞ってしまうわけです。
公演は今日までだったので、ちょいとネタばれもしちゃいました。