麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

バットと自戒と左団扇

2007年09月04日 | 東演
 昨日は、最後にちょこっと「ホームラン記念日」の話をしましたが・・・。

                        

 ミズノのバット職人・久保田五十一師が、数日前、あるテレビ番組で紹介されていた。
 特に野球に興味のなかった彼が、まず「バット」に目覚めたのが、中日の谷沢健一。
 中日一筋、首位打者2度の好打者。現在は、社会人野球のクラブチーム、NPO法人「谷沢野球コミュニティ千葉」、チーム名は「YBCフェニーズ」の理事長兼監督。

 そこから「バット作り」に苦心した彼の、発想を変えたのが落合博満。
 ご存知「オレ流」は、現中日ドラゴンズ監督。現役時代は史上最多の三冠王3度。ロッテ-中日-巨人-日本ハムに在籍した19年間に2236試合出場、通算成績は打率.311(8位)、本塁打510本(6位)、打点1564(5位)。
 *( )内は歴代順位。

 やがて巨匠になりかけた彼に、それぞれ衝撃を与えたのが、松井とイチロー。
 まあ二人の解説はいいな

 番組は大変解りやすい構成で、内容もナルホドと思わされた

 ネットサーフィンしていたら、久保田師の他の逸話や、彼のいる「ミズノテクニクス」に彼を手本とする“未来の名工”が沢山いることも解った。

 これって、何の世界でも、そして一人ひとり誰にでもあてはまる話だ。
 きっかけがあって、転換期がきて、偉くなってしまう自分を戒める・・・それにはナニガシかの出会いがある。


 さて。昨日は劇団東演俳優公房の仕込みのことも書いた。
 今日は、本番と同じ空間で、た~っぷり稽古。贅沢なことだ。

 彼ら彼女らも、これから素敵な演劇的な出会いをし、いつか転換期を迎え、天狗になりつつある時「自戒」をさせるナニガシかを・・・経験するのかしら?

 否、是非経験し、立派な役者になって、劇団を大いに豊かにし、我々制作者に楽をさせてもらいたいものだ。


 ・・・さんざん能書きをこいて、最後は楽したいってのはどおよ?
                                      
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工房、小屋入り

2007年09月03日 | 東演
 昨日の「しばた演劇鑑賞会」での『朗読劇/月光の夏』を終えた面々は、主にスタッフの車移動組と、主にキャストのJR羽越線組に分かれて昨夜のうちに新潟からお隣は山形県の鶴岡に移動。

 今日は、午後一で鶴岡市中央公民館で仕込みを開始して、夜の本番に臨む。

 さて、東京では・・・
 弊団の俳優養成機関「俳優工房」が、中間発表のため、こちらは朝10時から小屋入り。勿論、東演パラータである。
 現在、仕込みの真っ最中。

 演目は『霧の夜の女』
 今年は、工房生が女性のみのため、準劇団員の古賀、飯田の先輩男優が胸を貸す。同準劇の先輩女優・伊藤も加えた陣容で9月9日に発表会を行う。
 入場無料だ

 美術を星野、照明を辰巳(プラン)と姶良(オペ)、音響が古田、舞台監督は小野・・・と先輩諸氏が裏方を担当。演出は、弊団の演出部で工房の主任講師・原、というスタッフ陣です。
 上記、メインスタッフは勿論、在京組の先輩達が道具の仕込みに汗を流しています。3階の談話室(役者達のたまり場)では女優陣が、こちらは炊き出しの仕込み中だ。
                     

 昨日で世界陸上は閉幕。
 女子マラソンが意地をみせて、土佐礼子が見事に銅メダル
 少々華がないきらいはあるが、初マラソン初優勝(98年愛媛)以来、優勝3回(愛媛、04年名古屋国際女子、06年東京国際女子)、2位3回、3位2回(うち、今回の世陸の銅、01年のエドモントの銀含む)・・・という戦績は、イチローを超える好打率っしょ、これって。
 いずれにしろ、北京内定! 期待しましょう

 で、TBSの世陸のページを見ると、その土佐のメダル1個しかカウントされてないのだが、男子マラソンの団体1位ってのは、あれは? 同様に女子マラソン団体の銅は? 

 そうそう、世陸の中継スタッフが大量に食中毒になったのには驚いた。なんつっても数が多くて、57人もだ…。お見舞い申しあげるとともに、放送に支障をきたさなかったこと、選手や観客でなかったことが不幸中の幸いだった。(別にスタッフを下に見るってことじゃなく)
 
 そして、プロ野球は残り30試合前後、Jリーグは残り10節等々、スポーツ界はクライマックスに向けて熱いけれど“芸術の秋”は、これからが本番

 末筆ながら・・・今日は王貞治選手が1977年に、後楽園球場で通算756本目のホームランを打ち、ハンク・アーロンの記録を抜いて世界新記録を更新した日で、な、な、なんと「ホームラン記念日」なのだとか
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In the prime

2007年09月02日 | 鑑賞
 昨年、米米クラブが、今年は、もんた&ブラザーズとあみんが、再結成。
 先日はLUNA SEAの一夜限りの東京ドームライヴが発表された。
 再結成、ブーム?

 ピンクレディー復活は何年前だったろう? 記録によれば、紅白には2000年に出ている。03年6月から2年間限定の全国ツアーもあった。。。

 まぁ、恐らく毎年ナニガシかのグループやバンドが再結成しているのでしょう。
で、ひょんなことから手元に『In the prime』がある。
                                
 冒頭に挙げた「あみん」の、最近出したアルバムだ。
 どうやら、岡村孝子のデビュー25周年を記念した「再結成」らしい。  

 グループでデビューして、解散後、誰かがソロ活動した場合、節目の年に“復活する”ってのはよくある話で・・・例えば、グレープ(さだまさし&吉田政美)が、解散15周年(1991年)にグレープならぬ「レーズン」って名前でアルバムをリリースしてたりする。

 ちなみに、どれだけのトリビアか知らないが「あみん」は、そのグレープだったさだまさしのソロになってからの楽曲『パンプキンパイとシナモンティー』に登場する喫茶店の名前=安眠から来ている。

 そんないきさつのせいか、アルバム『In the prime』最終曲は、さだの詞に岡村が曲を書いた『銀色の少女 』。
 ~あみんVersion~と附記されているので調べてみたら、昨年4月に岡村がシングル曲としてリリースしている作品だった。

 さて。もちろん、あみんといえば代表曲は『待つわ』。
 第23回ポプコン・グランプリの栄冠を携えたデビュー曲で、その年のオリコン年間シングルチャート1位(82年)に輝いてもいて、その新録音『待つわ‘07』は5曲目に収録されている。
 若い人は知らないだろうが、当時は45回転のレコードという代物で、B面ってのがあり、『待つわ』のB面の新録『未知標‘07』は6曲目に収められている。
(ともに作詞・作曲/岡村孝子 編曲/萩田光雄*以下も同じ)

 で、7曲目の『夏が終わってく』には、そんな二人の過去現在未来を語るようなフレーズがある・・・

 1.Cメロ「歩き出す明日にどんなことがあっても
       きっと大丈夫と 私たちは信じてる」

 2.Cメロ「それぞれの明日が輝いていくような
       答えを選んだと 私たちは知っている」

 3.Cメロ「それぞれの明日が輝いていくように
       これからひたむきに 私たちは生きていく」

 同様に4曲目『神様のご褒美』のサビなんてのは、もっとストレートに・・・ 

 「こうして今 再びあなたと夢を歌う
  神様がご褒美にくれた贈りもの」・・・と歌っていて、

 同曲の冒頭は・・・

 「改札口をぬけて 緩い坂をのぼれば
  ざわめく風と笑顔あふれる学舎(まなびや)
  あなたと声を合わせ 夢を追ったあの頃
  陽のあたる裏山に影が伸びていく」

 と、二人が出逢った椙山女学園時代を彷彿とさせるシーンが描かれる。

 など、普通に当時の「あみん」を知る程度の僕が聴いて思うくらいなので、あくまで推測だが、ファンにはたまらないフレーズや世界観が、もっともっとたくさん散りばめられているのだろう…。

 そーして、当の「二人」とともにファン一人ひとりの《時間》をも、全10曲が優しく振り返らせてくれるのではないだろうか?
さてさて。
 岡村が25周年に、こんな企てをしたのを参考に、2009年の劇団東演創立50周年には、やはり、劇団の歴史とともに、応援いただたファンの方や、当日足を運んでくださった観客の一人ひとりの《時間》を震わせるようなレパートリーを企画したいものである。
                               

 余談ですが。。。『In the prime』。
 個人的には、現在主婦の加藤晴子の歌唱力に驚きました。
 また、アルバムとしてもまとまった佳作だと思いますが、全編曲を担当する萩田光雄のシンプルかつリリックなアレンジが、やや単調な作品群を飽きさせずに聴かせる力を与えているな、とも思いました。

 ちなみに、萩田光雄の代表作は・・・

 シクラメンのかほり(布施明)、熱き心に(小林旭)、 木綿のハンカチーフ(太田裕美)、異邦人(久保田早紀)、少女A(中森明菜)、風の谷のナウシカ(安田成美)、プレイバックPart2(山口百恵)など多数。順不同
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月光、北へ…。シモキタは祭。

2007年09月01日 | 東演
 少し、秋めいて・・・暦はまた次の月に・・・

 そして『朗読劇/月光の夏』は、明日の公演のため東京を発ちました。

 9月は初旬と下旬に分かれていて、前半は、新発田-鶴岡-大仙-秋田-町田と続く、新潟~山形~秋田~東京の1都3県の5連チャン!
 後半が鹿児島~徳島~香川の3県4都市で5ステージだ!!

 メンバーは俳優陣は、岸並・江上・能登・南保で最後まで行くが、ピアニストは、西川、仲道、植田の3人が揃い踏みだ。
 まず、明日からの5ステージは西川麻里子さん

                  

 さて。東演のある下北沢では今日明日、北沢八幡宮の祭礼だ。
 100年以上の歴史があり、地元の人の盛り上がりは言うまでもないが、いつも以上に多くの人がシモキタを訪れている印象だ。
 北沢八幡宮は、駅から少し離れているので、芝居やライヴや古着などを求めてやって来る人々には知られていないかもしれない・・・。

 実はかくいう僕自身、10年以上東演にいて、そういえばゆっくり祭を楽しんだことがない。
 なんでも境内に保管されている「百貫神輿」は、400㎏以上ある巨大な神輿で、当然、担ぐことはないが、この二日間は一般公開されるらしい・・・。

 今日は、夕刻にやっと事務所に戻り、今こーしてブログを打っているし、明日は朝から晩まで劇場の小屋番担当なので・・・
 来年に期待しようっと 

 今年も祭気分は、事務所に届く、威勢のいい御輿の声のみ
 10基以上が練るから、駅周辺は御輿がぶつかるなどしてすごい迫力だが、さすがにこの辺りは繁華街から離れて、この町内の御輿や近隣のがやって来る程度だ。
 でも、仕事をしている身には、ちょうどいいっちゃあちょうどいい

 だってサ。絶対我慢できないでしょう?
 絶え間なく神輿が通ったら・・・日本人のDNAが、脳の制止を振り切って、駆け出すよな

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