麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

3401の、次。

2017年10月05日 | 制作公演関連
ドロンジョ様やコナン
(探偵じゃなく未来少年の方)、
ジェーン・フォンダ等で知られる
声優の小原乃梨子さんや




『ざわざわ森のがんこちゃん』
などなど沢山の祝花に囲まれ、
また初日夜以外満席という
本当に多くのご来場に沸いた
『三島由紀夫の世界vol.1』、
無事全公演を終えました。
改めて御礼申し上げます

ボリュームワンとゆーからには、
vol.2…3……とたぶん続くのである。

打ち上げは今年「こそ」と
〈桜の藩〉で盛り上がりました。


昨年の近江楽堂公演の折に、
手違いでダブルブッキングが
発生したとき、清々しい対応で
宴会を降りていただいた。
そればかりか楽日あとの飲み会

・・・通常、千秋楽のあとに
開催される打ち上げは、
色んな要因から別日の時がある。
去年は仲日後が正式な打ち上げに。
つまり、
それは別の店だった・・・

だが。身も心も〈桜の藩〉の方が
サービスも良く、盛り上がって、
「またみんなで来ます」と約束。
それが果たされた昨夜の酒宴。

「損して得」の好例だ。
ダブルブッキングにごねた店には
もう二度と行かないけれど、
〈桜の藩〉には何度も呑みに来る。

酒の話が長くなった。
いや。
これは酒じゃなくおもてなしの話。



そして上の写真は、会場の近江楽堂、
〈桜の藩〉も入る東京オペラシティ
二階共用スペースに立つオブジェ。

冒頭書いたように、集客は満足。
作品も良かったのだが、欲を云えば。

・・・サッカーの試合で
個人のテクニックが光り、
或いは豪快なシュートが決まる、
ワクドキが多い展開なのに、
チームの連係が噛み合わない、
そんな試合があるのだけれど・・・

ベテランと中堅、若手から成る今回、
アンサンブルの精度をもっと高く、
届けられたら良かったと自省。

やはり一ヶ月弱で三本の上演、
特に二本目のあと一週間で『三島』。
芝居巧者が多かったとはいえ、
時間が足りませんでした。

それを糧に、次へ進みましょう。



ちなみに。
新宿フィールドミュージアム
(右はそのプログラム)は
まだ始まったばかりです。
スタンプを、たった二つ集めたら
京王プラザホテルのレストランの
一万円のお食事券(一名)などが
抽選で当たりますよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3401の総ざらい

2017年10月02日 | 制作公演関連
10月2日。

昨日は区切りの良い日付ゆえ
法の日、印章の日、珈琲の日、
日本茶の日、日本酒の日、
醤油の日、ネクタイの日、
磁石の日、デザインの日、
香水の日、食物繊維の日
などなど記念日が沢山あったが、
今日はその反動か・・・
豆腐の日、望遠鏡の日
・・・程度である。

そんな、夜には雨になるらしい
曇天の月曜日、東京は晴海。

そう「曇っていたって晴海」で
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三島由紀夫の世界vol.1』は
泣いても笑っても最後の稽古。



思えば、ほぼ1年前。
2016年10月3日~5日に、
やはり同じ近江楽堂で公演。
演目も三島の『近代能楽集』の
「葵上」と「卒塔婆小町」。

今回と重なってはいる、ただ。
「葵上」は篠本賢一演出で
配役もすべて異なった顔ぶれ。
「卒塔婆~」演出は小林拓生だが
やはり役者は総入れ換えである。

そうそう、昨年は公演仲日の昼、
既に劇場主催の他演目があって、
一度建て込んだ装置を全てバラして
再度仕込むハードスケジュール。
今となっては良い思い出だ。

今回は、チャペルを思わせる
劇場空間を最大限に生かす。

劇場空間を生かすと言えば・・・

両国のシアターX。そのロビーの
劇場客席に向かうアプローチ。
小階段と小さな踊り場をステージ。
そこに1脚のベンチのみで、
あとは女優が一人で約2時間弱、
80歳のユダヤ人女性の半生を
演じきる作品『ROSE』。

その月に一度のロングランを
4年前から続け、43回目の本番が
実は10月2日19時に開演する。
チケット代はなんと1000円。

補足すると。
観客はロビーに並べた椅子で観劇。
最小限の照明と音響も用いる。

そんな芝居の立ち上げから
制作で関わって現在は制作協力。



てなわけで。
あっちとこっちを行ったり来たり。
写真はその途中。
万世橋から見上げた都心の空。

『ROSE』は劇中に登場する
80歳女性。『三島~』には
実年齢80歳の女優が凛と立ち、
99歳の小町を演じきる。

好村俊子の『卒塔婆小町』は
明日19時と明後日15時の2回。

2日15時と3日19時は『弱法師』。
こちらは、来年公開の映画
『一茶』にも出演する内田里美
(宮沢徳左衛門役)らでお届け。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3401の過去帳

2017年10月01日 | 制作公演関連
3(み)4(し)0(丸の、ま)
で、三島。1はvol.1の1。

J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三島由紀夫の世界vol.1』は
初日開演まで約50時間となった。

三島由紀夫の若き日の詩七編と
短編小説『伝説』の朗読。

三島の代表作『近代能楽集』から
「卒塔婆小町」「弱法師」を
ドラマリーディング。そして
「葵上」はストレートプレイに。



若き日と記したが、その年齢は
8才から12才、小学生である。

市ヶ谷駐屯地での演説と自決。
そのイメージが余りに強い三島。
だが。
文体は改めて言うまでもなく唯美。
その原点とも言える作品群を
宮澤はるな、山崎沙織、田辺朋志ら
若手が瑞々しく読みます。

また、日本のみならず海外の
古典にも影響を受けた三島だが、
『伝説』もギリシャ神話と連関。
山田栄子が一人で語ります。

「卒塔婆~」といえば、長岡輝子が
主演と演出を兼ねた文学座作品、
平幹二朗主演、蜷川幸雄演出など、
「弱法師」はホリプロ製作の
やはり蜷川演出で主演・藤原竜也、
国立能楽堂での野村万蔵演出
(七世。現在は初世野村萬)など、
枚挙に暇がない。

そんな過去の秀作に負けないよう
バランスの良い配役で開幕を待つが、
そのスタイルは台本を持ちながら
動きも取り入れたドラマリーディング。

実は「ドラマリーディング」が
日本においてはまだ定義が曖昧で、
様々な形態を差すのが現状である。
逆に言えば、発信側がそう言えば、
それが「ドラマリーディング」と
なってもしまうが、それは別の話。

J-Theaterは今回、「卒塔婆」に
齢八十の好村俊子をヒロインに、
かたや「弱法師」の俊徳には
実質初舞台となる鈴木直徳を大抜擢。

この二作は・・・
3日昼「弱法師」、3日夜「卒塔婆」
4日昼「卒塔婆」、4日夜「弱法師」
・・・と交互上演でお届けします。

『近代~』からもう一本。
『源氏物語』の「葵」を原点とした
「葵上」は〈一番気に入っている〉と
1955年6月5日付の毎日新聞に、
三島自身が語った作品となる。

六条康子に土井美加を招き、
盟友・山田栄子が看護婦
(1954年発表作品なのです、
ゆえに看護師ではなく原文表記)
で共演(……とはいえ絡みなし)。
美術協力には加藤ちか。

いよいよです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする