かれこれ19年前、1999年9月に 妻と二人で訪れた 「乾徳山(けんとくさん)」の写真が貼ってあるアルバムもあります。
久し振りに 引っ張り出して 眺めているところです。
昔のことを懐かしがるのは 老人の最も老人たるところだと 自嘲しながらも 写真やメモから 記憶を蘇らせています。
当時は バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ)しか持っていなかった時代、拙劣な紙焼き写真ばかりですが スキャナーで取り込んでみました。
乾徳山は 奥秩父山塊の南西部に有って 標高 2,016m、
奥千丈岳の前衛峰として聳えている独立峰です。
樹林、草原、岩稜・・、変化に富んでいて 山頂からは 360度大パノラマが満喫出来る山で 登山者、ハイカーに人気の有る山です。
歩行ルート・歩程等
徳和・乾徳山登山口駐車場→銀晶水→錦唱水→国師ガ原→扇平→(念仏岩、天狗岩等 岩稜・鎖場)→乾徳山山頂→扇平→(道満尾根)→道満山山頂→徳和峠→徳和・乾徳山登山口駐車場 (標準歩行時間=約6時間30分)
自宅を早朝に出発し、徳和・乾徳山登山口駐車場(標高 830m)に到着したのは 午前7時頃でしたが 20台程の駐車スペースは ほぼ満車状態でした。
乾徳山登山口からは 樹林帯、ジグザクの登山道を 上がっていきます。
銀唱水、駒止、錦唱水、
国師ガ原で休憩、
道満尾根方向への分岐点になっています。
ガレ場を上がって行きます。
扇平で 休憩、
道満尾根方向への分岐点になっています。
念仏岩、天狗岩等の 巨大岩石、岩稜が続き、乾徳山山頂直下には 15m程の鎖場も有ります。
右側に鎖場を回避する巻き道が有りますが 岩場大好き人間?・・当然 登ります。
乾徳山山頂、
生憎 雲が湧いてきてしまい 360度 大パノラマとはなりませんでしたが 富士山と対峙、
続々 到着するハイカーで 狭い山頂は 満員状態、
往路を 扇平まで 戻ることにしましたが 岩場、鎖場で 三々五々、登り組と交錯、
不慣れなハイカー多しで 若干時間が掛かってしまいました。
扇平では そこで引き返すグループなのか? 賑やかな飲み会風景も有り、
扇平から 道満尾根コースを辿ります。
道満尾根には ほとんどハイカーの姿無しで 静かな山歩きです。
およそ山頂らしくない 道満山山頂(標高 1,312m)、
半ズボンの青年が 追い抜いていきました。
道満山山頂からは徳和峠へは 粘土質で滑りやすい、急下降の登山道となります。
徳和峠から さらに下り 徳和集落を抜ければ 徳和・乾徳山登山口駐車場に 戻り着きます。
道満山山頂で 追い越していった半ズボンの青年が 農家の軒先で トウモロコシを買っており 話掛けると 東京中野区在住の会社員で、帰りは 国道まで歩き バスで JR塩山駅まで行き 電車で帰るというのです。
「どうせ 帰りの方向だから 塩山駅まで 乗せていってあげるよ」と いうことになりました。
「大学2年の頃から登山を始めたこと、友達のほとんどが 海派?で いつもさびしく?単独山行していること、テント泊が多いこと、槍は途中で断念したが、北岳には登頂したこと、今回も 前日塩山駅到着、駅で仮眠し 乾徳山にやってきたこと・・・・」、
塩山駅到着まで 車中で いろんな 山談義をしたことが 思い出されます。
「袖すり合うも他生の縁」。
あの青年、今 どこで どんな暮らしをしているのかなあ・・。