かれこれ22年前、1996年8月に 山の仲間と訪れた 「前穂高岳・奥穂高岳」の写真が貼ってあるアルバムも有って 久し振りに引っ張り出しました。バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ)で撮った 拙い写真ばかりですが スキャナーで取り込んでみました。
ほとんど記憶曖昧になっていますが 写真やメモを見ると あの日、あの場所の情景が 炙り出されてきます。
昔のことを懐かしがるのは 老人の最も老人たるところだと自嘲しながらも 振り返っているところです。
当時も今も 「家族で山歩き」レベルの類なんですが 毎年 夏山シーズンになると 山雑誌やテレビ等から伝わってくる 北アルプス等の山便りに 気持ちが高揚してしまいます。
あの当時 若気の至りで、経験、力量もかえりみず 憧れの的だった 「前穂・奥穂縦走登山」に 参加してしまったのでした。
「前穂高岳・奥穂高岳」を 初めて訪れた時の 写真です。
ルート・歩程等、
第1日目 上高地→岳沢ヒュッテ(泊)、(標準コースタイム 約2時間30分)
第2日目 岳沢ヒュッテ→紀美子平→前穂高岳山頂→紀美子平→奥穂高岳山頂→穂高岳山荘(泊)、(標準コースタイム 約6時間30分)
第3日目 穂高岳山荘→涸沢→横尾→上高地、(標準コースタイム 約6時間40分)、
第1日目、
13時頃 上高地を出発したようです。

岳沢から 振り返り見た上高地、

岳沢ヒュッテ、

第2日目、
6時30分頃 岳沢ヒュッテを 出発したようです。
急登の連続の重太郎新道を カモシカの立場、雷鳥広場、
一歩一歩慎重に、高度を上げていきます。
11時30分頃 紀美子平に 到着したようです。
ザックをデポし、いざ 前穂高岳へ、

時々 ガスが切れて 眼下に上高地が見え隠れ、

前穂高岳山頂(標高 3,090m)、
残念ながら 濃いガスで大展望は叶わず、

紀美子平に戻って昼食中、雨が激しくなったようです。
激しい雨の中、危険な吊尾根を モクモクと慎重に 一歩一歩進んだような気がします。、
奥穂高岳山頂(標高 3,190m)、
雨は 小止みになったものの 大展望は叶わず、残念記念写真。

時折 眼下に 涸沢が、

常念岳も見え隠れ、

奥穂高岳山頂からは 急下降のクサリ場、ハシゴ場の連続、三点支持で 一歩一歩、
15時頃 穂高岳山荘に到着したようです。
第3日目、
雲海と前穂高岳、

朝日に映える 奥穂高岳、前穂高岳、前日辿った吊尾根、

ジャンダルム、


6時45分 穂高岳山荘を出発、ザイテングラードを下ります、

前穂高岳、吊尾根、

北穂高岳、



涸沢から 北穂高岳を望む、


涸沢からは 横尾、徳沢、明神を、、
えっさ、えっさ、ひたすら下り 上高地には 15時頃 無事帰還したようです。
天候に恵まれた山行とはならず、最も期待していた 前穂高岳山頂と奥穂高岳山頂での大展望は叶いませんでしたが 憧れていた穂高のゴールデンコースを踏破出来たことで 大いなる満足感、達成感を味わった山旅だったと思います。
厳しい急登、急下降の岩稜、ハシゴ場、クサリ場、3日に渡る長時間山行、果たして 大丈夫か?、緊張、不安も有ったはずですが なんとか クリア出来 上高地から眺める 前穂高岳、吊尾根の景観が ぐんと近しく感じるようになったのでした。
後年 同じルートを 妻と次男と三人で歩きましたが それ以後は 訪れる機会は無く 気力体力減退の今となっては 「穂高」は 決して二度と登ること叶わなぬ 遠い思い出の山になっているのです。
1999年9月に妻と次男と三人で登った「前穂高岳・奥穂高岳」 → こちら、