妻が、昨年2022年6月に、図書館に予約していた、樋口恵子著、「老いの福袋(あっぱれ!ころばぬ先の知恵88)」(中央公論新社)が、先日やっと順番が回ってきて借りてきて、読み終わっていた。毎度のこと、返却期日までに余裕が有る場合等、お互いに回し読みをすることにしており、好みの作家や好みのジャンルとは異なるが、手に取り、サラッと読んでみた。
本書は、評論家として活躍され、50代では、NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」を結成し、介護保険実現にも貢献された著者が、平均寿命の88歳となり、「老い」の当事者として発見した驚き等から、「ころばぬ先の杖(つえ)」となる88の知恵を紹介したエッセーである。大介護時代を乗り切る心得や、人間関係、終活の在り方など、高齢者から、後続の世代にも役に立つ教えが満載。何より、「老いるショック」「ヨタヘロ期」「老年よ、財布を抱け」「『じじばば食堂』がほしい」「すべての道はローバへ通ず」等、ユーモアにあふれた筆致で、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題まで、人生100年時代を生きる人に勇気を与える書である。活字が大きく、簡潔な文章、読みやすい書だ。
「ふむ、ふむ」、「なーるほど・・・」、
同感、共感する話ばかり。
ヨタヘロ期に入って久しい爺さんではあるが、改めて、明るく生きるヒントを沢山もらったような気がする。