図書館から借りていた 宮部みゆき著 「かまいたち」(上)(下)(大活字本)を 読み終えた。
図書館は 新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、入出館の際の消毒、借受返却受付時のソーシャルディスタンス、館内滞在時間の制限、椅子ソファー等利用禁止等を徹底しており 以前のようなゆったりした雰囲気が無くなっている。
借受、返却した後は さっさと退出するよう求められているが、先日 たまたま書庫内の本を借りようとした数分間の待ち時間に、なにげなく、書架の大活字本コーナーを眺めていて ふと目に止まって一緒に借りてきたのが「かまいたち」だ。
「大活字本」とは 弱視者(低視力者、高齢者等)にも読みやすいように 文字の大きさや行間を調整し 大きな活字で組み直した本のことで 障害者施設や高齢者施設向けのものだが 全国の公共図書館でも、一般向けに貸し出しを実施している。
これまで 宮部みゆきの作品は 読んだ記憶が無くて 事前の知識も無いまま、とりあえずなんでもいいから読んでみようという気分で手を伸ばしたものだが それは、宮部みゆきの初期の時代小説短編集だった。
本書には 表題作の「かまいたち」の他 「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4篇の短編が収録されており、その内の「迷い鳩」と「騒ぐ刀」の2篇は 連作形式という、やや変則的な構成になっている。
宮部みゆき著 「かまいたち」(上)(下)(大活字本)
「かまいたち」
「かまいたち」と呼ばれる正体不明の辻斬りが江戸市中を騒がせている中、町医者玄庵の娘おようが辻斬りの現場を目撃してしまう。折しも 大岡越前守忠相が 江戸の警察、司法制度の再整備に抜擢されたことにより、岡っ引き、下っ引きの境遇が変わり、不満分子が多い中・・・、新吉とは?、井手官兵衛、大町半五郎、猪助、平太、お園、小田切政憲、おようの身に迫る危機、果たして「かまいたち」の正体とは?
「師走の客」
千住上宿の小さな旅籠梅屋には、毎年師走に逗留する常二郎という客がいる。梅屋の竹蔵、お里夫婦は 常二郎から宿賃の代わりに高価な干支の細工ものを 毎年受取っていたのだが・・・。実は・・・、
「迷い鳩」
日本橋通町の問屋街の一角にある姉妹屋は、お初と兄嫁のおよしが切り盛りしている一膳飯屋。お初の長兄(およしの夫)六蔵は岡っ引き、お初の次兄直次は植木職人、お初は 人の見えないものが見え、人の聞こえないものが聞こえる超能力者。蝋燭問屋柏屋の女中おつねが消えた?、柏屋主人宇三郎、内儀お清、手代誠太郎、番頭弥助、女中おらく、圭太・・・、お初が 超能力をもって 事件の真相究明に挑む・・・、
直次が言った。「南町奉行根岸肥前守鎮衛さまで・・・」、書き記した話の名前は 「耳袋」これにしようかの。
「騒ぐ刀」
南町奉行所定廻り同心内藤新之助は暮らしに困り、脇差を質入れし、戻しにいった時には質流れしている。代わりの脇差を手に入れ帰ってきたが その脇差はうめき声をあげる?、お初の長兄、岡っ引きの六蔵がその脇差を預かってきたが・・、
お初の次兄 植木職人の直次が下っ引きまがいに活躍、・・・、小太郎とは?、お初が超能力をもって挑む・・、
事件の数日後、お初は 南町奉行根岸肥前守鎮衛の役宅に参上した。御前様、今度のことをどのようにお書き残しになられるおつもりでございますか。そうさな、「騒ぐ刀」、とでもしておくかの。
宮部みゆきは東野圭吾や湊かなえなどと含め好きな作家の一人です・・
と言っても作品を読むと言うよりは画面で観る方ですが(ミステリー作品が好きですね)・・・
かまいたち・・・
宮部みゆき作品の時代小説読んでみたいです
でも「かまいたち」と聞いて咄嗟にお笑い芸人の「かまいたち」を思い浮かべました・・
今私が好きな芸人さんです
何故かその濱家さんに人間的に惹かれてます
そして「かまいたち」の意味も調べてみました
へぇ〜・・・
宮部作品にふさわしい題材だなぁと思いました・・・
土用の丑の日が近づいて梅雨が明けると本格的な暑い💦夏・・・
タケさんらしくマイペースな日々をお過ごし下さいネ・・・
読書歴の浅い爺さん、専ら、時代小説ばかり読んでいますが、たまには 気分を変えて ミステリー作品も読んでみたいものですね。
今週中はまだ梅雨明けが無さそうですが まもなく本格的猛暑、ミミ3103さんも 新型コロナウイルス感染第2波?、熱中症、ダブル警戒で この夏も乗り切って下さい。コメントいただき有難うございます。