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池波正太郎著 「スパイ武士道」

2021年01月06日 11時39分13秒 | 読書記

年末年始用にと 図書館から借りていた 池波正太郎著 長編時代小説 「スパイ武士道」(東京文藝社)を 読み終えた。読書初心者の域の爺さん、毎度のことながら、相互フォロワー登録している方のブログ拝見拝読で 初めて知った小説、時代小説には似付かないカタカナ表示の題名に目が止まり 読んでみたくなったものだが、1966年(昭和41年)に発表された作品のようだ。

読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも その都度、備忘録としてブログに書き留め置くことにしている

(ネットから拝借イラスト)


池波正太郎著 「スパイ武士道」

(目次)
見えぬ声、加賀ッ原の闇、遺金一万両、お千の声、昇進、葡萄の櫛、歳月、算盤武士、襲撃、指令下る、悪政、老猫、坊主の湯、急襲、裏切り、変転、危急の夜、再起、街道秋雨

(主な登場人物)
弓虎之助、堀口左近、正江、お千、筒井土岐守正盛、筒井理右衛門、国枝兵部、老中酒井若狭守、玉木惣右衛門、高田十兵衛、坂井又五郎、

(あらすじ)
主人公の筒井藩藩士弓虎之助には 知られてはならない秘密が有る。弓家は 先祖代々、幕府から大名家に潜入し 藩の情報を報告する公儀隠密。公儀隠密は さらに それを監視する隠密組織が有り、常に監視され、指令を受ける。筒井藩の隠金8万両の在り処を探せとの指令を受けた虎之助は 筒井藩の有力者堀口左近の信頼を得て その手掛かりを探すが、筒井藩内の権力争いが勃発、次第に虎之助も巻き込まれていく。非情になり切れない虎之助、忍びの宿命を背負った若き侍の暗躍を描いている。隠密同士の凄まじい死闘場面有り、幕府、老中の思惑、複雑な政略が絡み、緊迫したストーリーの合間に濃厚な情事場面有り、いかにも池波正太郎らしい娯楽時代小説だと思う。

 

 

 

 


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