天気予報の天気図を見る限り、日本列島付近は再び西高東低の冬型気圧配置が強まり、北日本や北陸等日本海側では、雪マーク、一方で、太平洋側では、晴マークになっているが、当地、今日は、やや薄い雲が掛かっているものの、まずまずの晴天。
朝、車で妻を病院に送り、その待ち時間、JR高尾駅周辺をちょこっと歩いてきた。
スマホの歩数計で、約3,600歩。
JR中央線高尾駅北口
(4年前、2019年3月27日に撮っていた、JR中央線高尾駅北口)
都内有数の観光地、高尾山を控えて、週末等には、ハイキング姿の利用客で大いに賑わうJR高尾駅だが、普段の昼間は静かなものである。JR高尾駅北口駅舎は、国内では、数少なくなっている木造駅舎で、しかも、珍しい寺社建築を思わせる風格が有る駅舎だ。
今更になってネットで調べてみると、
同駅舎は、大正天皇の大喪列車の始発駅として、1927年(昭和2年)に建てられた、「新宿御苑仮停車場」を移築したものなのだそうだ。「大喪の儀」の後、同停車場は、鉄道省(当時)の所管となり、皇室墓地「多摩御陵・武蔵陵墓地」に近いということから、地域の人々の努力などによって、当時の「浅川停車場(現高尾駅)」の2代目駅舎として移築されたのだという。駅舎は、総ヒノキ造りの平屋で、建築面積は約1000平方メートル。内部は、改装を重ねてきているが、基本的な構造は、建築当時のままなのだそうだ。1997年には、「関東の駅百選」にも認定された。
現在、JR高尾駅北口から南口、京王線高尾駅に抜けるには、入場券を買い、改札から入り、跨線橋を渡り、南口改札から出る、あるいは京王線改札に入るか、駅を大きく迂回する必要が有り、市民等からは長年、自由通路整備の要望が強く出されていて、2014年(平成26年)には、地元八王子市、JR東日本、京王電鉄の三者で、「高尾駅南北自由通路整備事業に関する基本協定」が締結されたが、東京オリンピック・パラリンピックの開催などに伴う材料費や人件費の高騰から、当初予定していた約88億円の事業費が約150億円まで大きく膨らんだことなどを受けて、2020年度に予定していた着工は延期されていた。昨年2022年12月、改めて、三者で計画を見直し、再事業化に向けた協定が結ばれたと、発表が有ったばかりだ。
当初の計画では、JR高尾駅北口の現駅舎は、自由通路の整備工事に合わせて撤去し、旧陵南会館跡地(八王子市東浅川町)に移転する予定だったようだが、JR東日本からは、1927年(昭和2年)年に完工、大正天皇崩御の際、大喪列車を走らせるために新宿御苑(新宿区)に設置された仮停車場を移築したという歴史有る建造物であり、現駅舎周辺での再築を検討すると申し出が有るのだそうだ。
いずれにしても数年後には、これまで馴染んできた、現在の高尾駅北口の風景は、変わってしまいそうで、名残惜しくもなる。
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