たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その72(3)

2024年12月14日 17時46分41秒 | 山歩記

古い写真から蘇る思い出の山旅・その72(3)
「二度目の苗場山・老いらく山行」(再)


「雲尾坂」の急登を登り切ると、そこは、苗場山山頂部、
南北約4km、東西約1kmの湿原が広がっており、
あたかも田圃をイメージさせる、無数の池塘が点在する、
「苗場山」ならではの風景が見られる、
・・・・はずなのだが、残念、
絶えず、濃いガスが流れていて、展望は叶わず、

 

 

時折、ガスが切れ・・・、
ここが、標高2,000m級山頂部?、思わせる風景が・・・、

 

 

 

 

 

15時頃、苗場山山頂(標高2,145m)に到着

15時30分頃、「苗場山自然体験交流センター・苗場山山頂ヒュッテ」に、
チェックインしたようだ。

旧苗場山頂ヒユッテを全面改装して、1998年6月のオープンしたという
ログハウス風のしっかりした山小屋だ。
旧苗場山頂ヒユッテには、25年前の1999年に1泊したことがあったが、
すでに記憶曖昧になっていて、まるでイメージが違っていたような気がしたのだったが。
ちょうど、食堂兼談話室では、オリピック競技がテレビ放送されていて
盛り上がっていたが、
それどころではなく、
腿、脹脛、最悪の状態、
宿泊者が少なく、ゆったりしたスペースで、
もっぱら、ストレッチ、マッサージ、
消灯は、21時だったが、バタン、キュー、19時には、就寝したようだ。

第2日目、
4時頃、起床、
早朝に湿原散策を予定し、ご来光も期待していたが、
雨混じりの強風、最悪の天候。
天候の早期回復の見込み薄く、
さらに、再び、腿、脹脛が攣る不安も有って、
早目に下山することにし、
6時朝食後、7時には、「苗場山山頂ヒュッテ」を出発したようだ。
途中、小刻みに休憩しながら、ゆっくり、慎重に、往路を下山、
風雨の中、カメラを取り出す余裕もなく、写真1枚も無く、
ひたすら、足が攣るような事態にならないことを念じながら、
一歩、一歩・・・、
なんとか無事、12時頃、「第2リフト町営駐車場」に帰還、
渋滞する時間帯の長距離運転を避けたい一心で、直ぐ帰途についたのだと思う。
国道17号・三国街道を走り、三国トンネル、猿ヶ京温泉経由、
月夜野ICから関越自動車に入ったのだった。
単純標高差は、約950mとされている「苗場山」だが、アップダウンが激しく、
湿気と暑さでバテ、足が攣るアクシデント付きで、
体力の無さを思い知った、老いらく山歩きだった。
以後、高山山歩きは自重するようになり、足、腰、痛!、痛!、の今となっては、「苗場山」もまた、遠い思い出の山となってしまっているが、よくもまあ、2度も訪ねることが出来たものよと、我ながら信じがたい気もしている。

(おわり)


頷いて笑えるシルバー五七五・その5

2024年12月14日 14時21分01秒 | 川柳・俳句・五七五

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」(有老協)が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳公募」と「入選作品発表」。
毎年、その発表を楽しみにしている類で、今年、2024年は、第24回目だった。
これまで、第一回目から順次、その「入選作品」を、ブログでご紹介してきたが、
つい最近のこと、同協会制作のYouTubeが有ることを知り、改めてご紹介することにする。
2024年も残り少なくなり
  頷いて笑えるシルバー五七五
今回は、2005年、第五回目の入選作品、
時事的なキーワードを詠み込んだ句、ユーモアたっぷりの定番加齢ネタ句、社会の変化へも戸惑いを読んだ句等、思わず吹き出してしまったり、頷いてしまう傑作ばかりである。

「OCNブログ人」で初めてブログを始めた2011年頃までは、「川柳」等にも、まるで興味も関心も知識も無かった爺さん、どちらかというと、ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、まるで面白みの無い人間、それまでイメージしていた「川柳」とは、程遠い存在だと思っていたが、ブログを開設して数年後のある時、新聞を読んでいて、「川柳人気急上昇」「初めての川柳」等という記事が、何故かふと目に止まり、「なんだか、簡単そう?、面白そう?・・・・」、「もしかしたら、頭の体操に、いいかも?」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も分からないまま、とりあえず、「五七五言葉並べ遊び」を始めたのだった。当然、「川柳」等と言えるものでなく、自己満足だけのものだった。
有老協の「シルバー川柳」を知ったのも、ちょうどその頃で、今にして思えば、「シルバー川柳」は、川柳の楽しさ、面白さを、教えてくれた一つ、火付け役の一つだった気がしている。


「有老協・シルバー川柳 第五回入選作 其の一」  (YouTubeから共有)

「有老協・シルバー川柳 第五回入選作 其の二」  (YouTubeから共有)


(ネットから拝借無料イラスト)


藤原緋沙子著 「雪見船」

2024年12月14日 06時48分23秒 | 読書記

図書館から借りていた、藤原緋沙子著 「雪見船」(廣済堂文庫)を、読み終えた。
本書は、著者の長編時代小説、「隅田川御用帳(すみだがわごようちょう)シリーズ」第11弾の作品で、「第一話 冬の鶏」「第二話 塩の花」「第三話 侘助」「第四話 雪見船」の連作短編4篇が収録されている。
「隅田川御用帳シリーズ」は、縁切り寺「慶光寺」の御用宿「橘屋」の女主人お登勢(おとせに雇われた、元築山藩藩士の浪人塙十四郎(はなわじゅうしろうが、「慶光寺」の寺役人近藤金吾や、橘屋の番頭藤七等と共に、縁切りを求めて「橘屋」に駆け込んでくるいろいろな女達の様々な事情を探り、絡み合う悪事や謎を解明、愛憎乱れる 女と男の深い闇を、人情と剣とで見事に解決していく、悲喜こもごもの物語である。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


「第一話 冬の鶏」
▢主な登場人物
 栗塚三九郎・佳那、佳世、
 楽翁、
 由良美濃守高愛(旗本)、時蔵・おさつ、
 松波孫一郎(北町奉行所吟味方与力
▢あらすじ等
 妻子を顧みることなくなったと橘屋に駆け込んできた絵師三九郎の後妻佳世、
 十四郎、藤七等が、三九郎の素性と、真相を探索していくと、
 愚直な三九郎、先妻佳那、旗本由良高愛、あぶな絵、・・・が繋がり出し・・、
 刀を捨てたはずの元武士三九郎が、襷鉢巻で、大太刀を抜き・・、
 最後に武士の矜持を見せる。
  「佳那・・・・」
  後ろで三九郎の叫ぶような声がしたが、十四郎は振り向かなかった。

「第二話 塩の花」
▢主な登場人物
 富田屋角蔵(塩問屋)・おひな(亡妻)・おいし(家付き娘)・蓑助(入り婿
 おかん、
 千成屋竹次郎、おみさ、
▢あらすじ等
 女房おいしを醜女と蔑み、離縁したいと橘屋に駆け込んできた富田屋の
 若旦那蓑助に、お登勢は大激憤、
 十四郎、藤七等が、富田屋の内情等を散策していくと、意外な事情、事実が浮上、
 悪辣な蓑助と、角蔵に積年の恨みを持つ竹次郎の策謀が絡んでおり、
 おみさは殺され、蓑助は、命拾い・・、
  「とんでもねえ、おいし、お前は輝いて見えていたぞ・・・そうだ、塩の花のように・・、
   清潔で、真っ白くて・・・」

  「蓑助さん・・・」
  (中略)
  アレきかさんせ、アレきかさんせ、アレきかさんせ ♫
  おいしは、小さな声で歌った。

「第三話 侘助」
▢主な登場人物
 新五郎(檜物屋)・新助、
 常吉(竜蔵)・おふき・友七、山城屋市左衛門、
 赤松屋治兵衛(献残屋)・おひさ・おます、
 羽黒屋増右衛門(米問屋
 万寿院・春月尼、
▢あらすじ等
 妻おふき、息子友七を事故で失い、恨みを晴らし、江戸を離れていた常吉、
 娘おひさのためなら命を捨てる覚悟で江戸に戻り、
 墓前に、一輪の白い椿の花を・・・・・、

  「おとつぁん!」
  おひさが常吉の胸に突っ伏して号泣した。
  「馬鹿な奴だせ、おめえ、何も二度死ぬことはねえのによ」
  新五郎も泣いた。
 
「第四話 雪見船」
▢主な登場人物
 美乃(おみの、よしの)・桑名屋三郎兵衛、
 平井豊之進・くみ、
 秋山権太夫・市之丞、
 猿屋銀兵衛、淀屋利右衛門・利助、
▢あらすじ等
 地震で倒壊した建物の下敷きになり、危うく助けられたものの、過去の記憶を失ってしまった
 美乃(おみの、よしの)は、命の恩人桑名屋三郎兵衛の妻女となり3年が経過していたが、
 一人苦悩する日々、誰かに狙わていると、橘屋に駆け込んできた。
 何故?、お登勢、十四郎、藤七が、その真相を探索していくと、意外な事実が・・、

 赤子の泣き声から、愛しい我が子市之丞の記憶が蘇り、次第に過去の記憶も取り戻す美乃、
 しかし、・・・・、運命のいたずらが・・、
   お登勢は、一人屋根船の中から、寂々とした雪の景色を眺めていた。
   見渡す限り雪の野で、ひとっこ一人いない。
   (中略)
   「わたくし、いつか・・・」
   いつか、あなたのお子を・・・、お登勢は言いかけて、言葉を呑んだ。切なくて涙が潤んでくる。
   「うむ、いつかな・・・」
   十四郎は言った。
   (中略)
   突然岸辺の雑木林から二羽の白い鳥が飛び立った。