たけじいの気まぐれブログ

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内館牧子著 「すぐ死ぬんだから」

2023年08月03日 17時44分26秒 | 読書記

図書館から借りていた、内館牧子著「すぐ死ぬんだから」(講談社)を読み終えた。著者の、「高齢者小説」と言われるベストセラー、「今度生まれたら」、「終わった人」、「すぐ死ぬんだから」、「老害の人」のひとつだ。読書初心者の爺さん、つい最近、初めて、内館牧子の作品、「今度生まれたら」を読んだものだが、著者の、歯に衣着せぬ、痛快な文体に惹かれてしまい、他の著書も読みたくなり、借りてきたものだ。

▢目次
 第1章 ~ 第8章、
 あとがき

▢主な登場人物
 忍ハナ(主人公、私、78歳)、忍岩造(ハナの夫、79歳)、
 忍雪男(岩造・ハナの長男、忍酒店店主)、由美(雪男の妻)
 忍雅彦(雪男・由美の長男、ハナの孫)、
 いづみ(雪男・由美の長女、19歳、学生、ハナの孫)
 黒井苺(岩造・ハナの長女、黒井和夫の妻、50歳、ブロガー「ブラックベリー」)
 マリ子(黒井和夫・苺の長女、ハロルドの妻、ハナの孫)
 森薫(内科医、68歳)、森岩太郎(薫の長男、36歳)、
 雅江、明美、

▢あらすじ
年を取れば、誰だって退化する。鈍くなる。緩くなる。くどくなる。愚痴になる。淋しがる。同情を引きたがる。ケチになる。どうせ「すぐ死ぬんだから」となる。そのくせ。「好奇心が強くて生涯現役だ」と言いたがる。身なりにかまわなくなる。なのに「若い」と言われたがる。孫自慢に、病気自慢に、元気自慢。これが世の爺サン、婆サンの現実だ。この現実を少しでも遠ざける気合いと努力が、いい年の取り方につながる。間違いない。そう思っている私は、今年七十八歳になった。
第1章、冒頭の一節だが、言い当てられる部分も多々有り、なんとなく、物語の筋書き、展開に興味をそそられてしまう。
主人公の「私」、忍(おし)ハナは、78歳。夫岩造(79歳)と、東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所のマンションで、二人暮らしをしているが、「人間、男も女も、六十代以上になったら、絶対に実年齢に見られてはならない。努力をするべきだ」という強い信条を持っており、実際、美しさと若さを保ち、街中で、シニア向け雑誌に取材されたりして、心の中では「ヤッター!と叫んでいる女性だ。夫岩造は、穏やかな男で?、「ハナと結婚してよかった」と、口癖のように言い、ハナも、そう思っていたのだったが・・・・。
息子雪男の画伯気取りの妻由美(嫁)には、不満があるものの、長女苺(いちご)や、雪男・由美の長男雅彦(孫)、長女いづみ(孫)に囲まれて、幸せな余生を過ごしていたハナだったが、その夫岩造が急死、そこから、ハナも、家族も、誰しも予期しなかった事実が明らかになり、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。
森薫?とは、森岩太郎?とは、
「平気で生きて居る」、「偽装」、「一発かませる」、「老人の品格」、「フェイドアウト」、「角打ち(もっきり)」、「クソ面白くもない菩薩バアサン」、「泪割り」、「親子でも家族でも、他人なのだ。人は別々の心臓を持っているのだから、みんな他人だ」・・・。
ものおじしない性格のハナは、残りの人生、先がない人生に向かい、「やってやる!」とつぶやく。
「あとがき」で、著者は、
「すぐ死ぬんだから」というセリフは、高齢者にとって免罪符である。
と記述しておられる。
同感、共感、多々有り、肝に命じて、暮らしたいものだ。

続いて、「老害の人」も読んでみたくなり、予約してきた。

 


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1 コメント

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本日もよろしくお願いします。 (ひろし曽爺1840)
2023-08-04 08:16:13
👴>たけじいさん・お早う御座いま~す!
☼今日も猛暑の様ですが対策をして元気で頑張りましょ~ネ!
@☺@今日の「📖すぐ死ぬんだから・ブログ」を紹介して貰い有難う御座いました👍&👏で~すネ!
☆彡今日の「人気ブログランキングとにほんブログ村」に>👍&😍&👏で~す。
*今朝にMyblogにwelcome☞🎥今日も見て頂いた感想コメントを頂くのを楽しみにお待ちしております。
🔶それではまた👋・👋!
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