昭和30年代、恋を夢みていたような?初な学生の頃の話、ラジオ等から盛んに流れていた曲の中に「北上夜曲」が有った。スローな甘い曲調、切ない歌詞に、魅せられ、すっかりハマってしまっていた気がする。今にして思えば、自分の青春時代が炙り出される思い出の曲の一つだったとも言える。
ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に、書き留め置くことにした。
今更になってネット等で調べてみると
「北上夜曲(きたかみやきょく)」は、元々、昭和20年代の初め頃から、岩手県盛岡や宮城県仙台あたりから自然発生的に歌われ始めた歌だったのだそうで、各地から遊学していた学生達が、帰省の際に持ち帰って、後輩などに教えたことから、しだいに全国に広まり、昭和30年代初めには、歌声喫茶の定番曲の1つとなっていったのだという。
これに着目したレコード各社は、レコード化を企画、作者を捜したところ、作詞者は、岩手県江刺市出身の菊地規(のりみ)、作曲者は、その友人の岩手県種市町出身の安藤睦夫だったことが判明、
さらに、菊地が詞を作ったのは、昭和15年(1940年)、水沢農学校の生徒で、安藤が作曲したのは、昭和16年(1941年)、旧制八戸中学の生徒だったことも分かった。二人共、まだ十代だった頃に、作詞作曲したというから驚きである。
昭和36年(1961年)には、レコード会社各社競作が行われ、和田弘とマヒナスターズ&多摩幸子、ダークダックス、菅原都々子等が歌い、いずれも大ヒット、ラジオ等から盛んに流れていて、脳裏に焼き付いたものだ。
長い間、作者不明のまま歌われてきたため、いろいろな歌詞が生まれ、いろいろなヴァージョンがあるのだそうだ。
「へー!、そうだったのか」・・・・・・、
である。
菊地規 作詞、安藤睦夫 作曲
「北上夜曲」
1 匂い優しい白百合の
濡れているよなあの瞳
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の月の夜
2 宵の灯(ともしび)点(とも)すころ
心ほのかな初恋を
想い出すのは 想い出すのは
北上河原のせせらぎよ
3 銀河の流れ仰ぎつつ
星を数えた君と僕
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の星の夜
4 雪のちらちら降る夜に
君は召されて天国へ
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の雪の夜
5 僕は生きるぞ 生きるんだ
君の面影胸に秘め
想い出すのは 想い出すのは
北上河原の初恋よ
(ネットから拝借画像)
スチール・ギター演奏の「北上夜曲」 (YouTubeから共有)
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