古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ドミニック     ウジェール・フロマンタン

2015-12-16 17:02:34 | 小説の紹介
”僕”がドミニックと猟に出ていて、出会い、親しくなって



行くうちに語られる。ドミニックの若き日の人妻に恋する告




白を小説としたもの。マドレーヌとドミニックは幼いうちから




サロンでカードをするよプな家族ぐるみの付き合いだったが、




18歳で結婚してしまう。その時からドミニックはマドレーヌに



恋してることを悟り、お互いに言い尽くせぬ関係に陥ってゆく




のだ。実に内省的で省察的なドミニックは、読んでいると、ホ



ントに友のように感じた。140年か以上前の作品なのに、ひとは



ひとに恋して、その気持ちっていうのは変わらぬものなのだナ、




と感じ入った、恋に、愛を知ることによって、ひとは成長して




きたことが分かる。という僕は、全く恋とは無縁な生活を送っ




ているのであるが……。この先百年経ってもひとはひとを愛す



るのであろうか?
コメント
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