古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ハイペリオン〈下〉      ダン・シモンズ

2022-01-23 05:36:34 | 本の紹介

酒井昭伸・訳   ハヤカワ文庫   2000年

 

前半はとてもおもしろかった。レイチェルがハイペリオンでの

 

事故で、歳が若返ってしまい、同時に記憶を失ってしまう病に

 

かかってしまうという話し。そして、レイチェルは赤ん坊にな

 

り、ハイペリオンをその父と目指す。その他、二名の話がのって

 

いると思うのだが、後半は正直、よく分からなかった。それも

 

禁句の美しさを筆舌に尽くしがたかった、と表現してしまっている。

 

これはいけない。怠慢だ。作家たるもの、筆舌に尽くしがたい、などと

 

筆を滑らせてはいけない。いいところもたくさんあって、SF的表現

 

にも秀でているところもあったっていうのに、台無しである。

 

けど、SFのいいおもしろさも〈上〉で存分に味わえたと思う。いや、

 

SFはいいですよ、すごく。ぼくはSFに可能性を見出したい。……合掌。

 

 

コメント
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