新潮文庫 昭和62年
その昔、ぼくの姉が中学生くらいのときに、うちわに
忌野清志郎と丁寧な字で書いていて、ぼくは小学生で
となりの部屋からはいつも、大家がどーのこーの、という
歌が大音量で聞こえてきていた。RCサクセションの大ファン
だったが、すぐに2,3年で熱は冷めてしまったみたいだった。
姉の青春はイマーノと共にあったらしい。
この本は忌野氏が喋ったことをゴーストライターが書き起こした
ものらしい。イマーノ氏は正直なので、そこら辺を書いちゃうと
ころがなんともいいやつだ。確かにイマーノ氏はぶっとんだ
いーやつだ。昭和ケーハク体で書かれたこの本を横川というとこ
ろの古本屋でめっけたおれっちは勇んで買いに走った。それも
百円だぜ、サイコーにクールだ。おれっちに買えって天が言って
きてるみたいだったぜ、ハハハ、サイコーな一冊だったぜ。……
合掌。