酒井昭伸・訳 文庫 2000年
ヒューゴー賞/ローカス賞受賞
28世紀、時を超越する殺戮者シュライクを封じ込めた謎の遺跡ー
ハイペリオンに存在する〈時間の墓標〉が開きはじめた。
連邦は7人の男女をハイペリオンに送り出し、その宇宙船の中で
それぞれの物語りが語られてゆく。
まったく、奇妙な奇天烈な話の連続に、これぞ、SFの楽しさだ、と
思わずにはいられない。壮大な宇宙の風景の描写があったり、珍妙な
部族との関わりに、そこには不思議なキリスト教との関わりがあったり、
詩人のシュライクとの関わりの話があったり、冒険譚とも言える。
もともと、椎名誠氏が薦めていたのを見て、(この本ではなかったかも
しれないが、ダン・シモンズ氏の本だった)この作家のを読んでみようと
思い立った、いや、大正解。……合掌。