新潮文庫 大正8年
美しく暖かいファンテジーであり、(中略)名品である。と
解説にある。ぼくは読んでみて、特に大したストーリーじみた
ものもなく、文章を読んで泳ぐ感じが、文体で生きているな、と
感じさせた。
たしかに、ファンタジーといえるだろう。なおも、聴覚型の
作家だという指摘もあり、「天ぷら喰いたい、天ぷら喰いたい」
という三味線の音と共に聞こえてくる、「チンコロ踏んだ」と
聞き違える、と書いてあるが、これはどういうことかよく分か
らない。とにかく、潤一郎氏にはパンチラインのように、「
天ぷら喰いたい」というのが聞こえたことはたしかなようだ。
(読了日 2023年 5・1(月)2:37)
(鶴岡 卓哉)
美しく暖かいファンテジーであり、(中略)名品である。と
解説にある。ぼくは読んでみて、特に大したストーリーじみた
ものもなく、文章を読んで泳ぐ感じが、文体で生きているな、と
感じさせた。
たしかに、ファンタジーといえるだろう。なおも、聴覚型の
作家だという指摘もあり、「天ぷら喰いたい、天ぷら喰いたい」
という三味線の音と共に聞こえてくる、「チンコロ踏んだ」と
聞き違える、と書いてあるが、これはどういうことかよく分か
らない。とにかく、潤一郎氏にはパンチラインのように、「
天ぷら喰いたい」というのが聞こえたことはたしかなようだ。
(読了日 2023年 5・1(月)2:37)
(鶴岡 卓哉)