古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

二人の稚児     谷崎潤一郎

2023-05-17 10:50:16 | 小説の紹介
新潮文庫       大正7年

とても宗教的で宗教用語がばんばん出てくるし、文章も

はなはだ難しい。日本語の美を追及すると、こうなって

くるのか、とも思う。

二人の子供が、修行で寺に預けられ、女というものを想像

して煩悶するわけだが、ここで問題となってくるのは、必ず

しも女と言うものすべてが美しいわけではない、というこ

とだ。中には外見は美しいが、心が鬼のような人もいるし、

外見が鬼のような人も中にはいる。大阪のおばちゃんに会わ

せれば、一気に女というものに興味を欠くようになるだろう。

そして、一番の問題は、心も体も美しいのは女の人生の中で

は一瞬と言うことだろうな。これはセクハラなのかな。

実際、ぼくはとんでもないおばちゃんにしか会ったことがない。

だから、真実でもあるだろう。

      (読了日 2023年4・27(木)16:16)
        
コメント
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