古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

轍の先にあるもの   野尻抱介

2023-05-26 13:15:58 | 小説の紹介
「沈黙のフライバイ」所収   2001年 ハヤカワ文庫

探査機が小惑星に着陸しようとして写真を送って来る2001

年。

それから20年以上経った2022年。長いロープを張った

宇宙移動装置もできて、作家でもある主人公は、あの小惑星

エロスに降り立つ。これはきっと野尻氏の妄想を描いている

のだろう。その降り立ったエロスで、エロスの裏側で衝突が

起こる。2001年の写真に深さの浅く細い轍のあとが映っ

ていたのだが、その衝突によって、飛来した車輪のあとが轍

だったことが明かされる。ここのところがぼくは正直よく

分からなかった。車輪とはなんなのか? なんの車輪なのか

頭が悪いせいか、よく分からなかったので、腑に落ちなかっ

た。

へえ、となんとなく頷きつつ、次の短編への期待に胸が高鳴

った。
 
      (読了日 2023年5・9(火)15:47)
                     (鶴岡 卓哉)            

コメント
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