新潮文庫 昭和59年
今の若い人の文学がつまらなく思え、ウソクサく思えるのは
優等生の文学であるからなのだな、と確信した。
人生は結局、五分五分だと言いつつも、9勝6敗を目指せ、
という。でも、誰もが勝ち越しを狙っている。だから、誰か
は負け越したりするもんだろう。理屈から言えばね。ぼくは
劣等生だったので、高校も進学校だったが、やっと卒業した
くらいで、卒業できたのは一点だったが、中身は敗北。出てからも、
負け続けだった。
文学賞に出すも、ずっとだめだし、そこの負けを生活の上で多少
点数を取って、健康で暮らせているくらいだ。人はフツーに生き
ているだけで、運を使っているらしいので、ぼくも生活の上での
運を使い過ぎているのかもしれない。これでは、いつになったら、
デビューできんのか、分かりやしない、と思うのだ。でも、続け
られる状況にあるならば、文学を続けられたらな、と思っている
次第である。
(読了日 2023年5・8(月)15:27)
(鶴岡 卓哉)
今の若い人の文学がつまらなく思え、ウソクサく思えるのは
優等生の文学であるからなのだな、と確信した。
人生は結局、五分五分だと言いつつも、9勝6敗を目指せ、
という。でも、誰もが勝ち越しを狙っている。だから、誰か
は負け越したりするもんだろう。理屈から言えばね。ぼくは
劣等生だったので、高校も進学校だったが、やっと卒業した
くらいで、卒業できたのは一点だったが、中身は敗北。出てからも、
負け続けだった。
文学賞に出すも、ずっとだめだし、そこの負けを生活の上で多少
点数を取って、健康で暮らせているくらいだ。人はフツーに生き
ているだけで、運を使っているらしいので、ぼくも生活の上での
運を使い過ぎているのかもしれない。これでは、いつになったら、
デビューできんのか、分かりやしない、と思うのだ。でも、続け
られる状況にあるならば、文学を続けられたらな、と思っている
次第である。
(読了日 2023年5・8(月)15:27)
(鶴岡 卓哉)