今回は「東京ラプソディ」1936年(昭和十一年)
を見てゆこう。
舞台は銀座、若い女性の足で有楽町の駅から小走りに
三分ほどのところに若原クリーニングがある。
そのクリーニング店の子供で働いているのが藤山一郎
扮する一郎という青年だ。クリーニング屋の向かい側の
煙草屋の看板娘が一郎の恋人のような存在だ。
その子はハト子といい、友人のマキという女性とお茶の水
の近くのダン・アパートメント・ハウスで都会の独身
生活を送っている、という設定で、この本編のエッセイ
では細々としたストーリー展開が語られてゆく。
一郎は歌手になり、いろいろ込み合った男と女の
もつれ、キビなどが描写されてゆく。随分と都会的な
映画であると云う印象だった。
(読了日 2024年11・2(土)13:12)
(鶴岡 卓哉)