古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

日の果て  梅崎春生

2024-11-29 01:45:29 | 小説の紹介

新潮文庫 昭和二十六年

 

WWⅡの戦時下での男たちの葛藤を描く。

 

隊から離れ、逃亡し、女をつるんで逃げている

 

花田。それを追う宇治中尉と高城伍長。

 

文学的に優れていて、文学的表現に溢れて

 

いる。

 

ラストの撃ち合いになる場面ひとつとっ

 

ても、そこは、直截表現するのはではなく、

 

文学的処理が為されている。

 

この中編を読まれる方はおられるのだろうか。

 

それなら、ネタバレはしない方がいいのかな。

 

文豪と云われる作家に手による究極の戦争

 

小説をこの度拝読して、死と云うものの扱い

 

方が非日常として、ある意味、軽く扱われ

 

ている。このことの怖さを是非堪能していただき

 

たいと思った。

 

(読了日 2024年11・14(木)16:00)

                 (鶴岡 卓哉)

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