「十二の遍歴の物語」所収。 1979年6月
訳が時折、直訳的になってしまうのが気になった。もっと
文学的に書いたらいいのではないのか。マルケス氏はよく
大統領をモチーフに用いることがあり、その状況は様々だ。
今回の大統領は失脚し、貧乏で、体中が痛むが、手術する
費用もろくにないありさま。若夫婦の世話になり、おカネを
出してもらう感じで、最後は手術も治らない、というのが、
なんとも遣る瀬無い。12篇短編があるというが、それぞれ
は独立しているらしい。……合掌。
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