古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

共犯者      遠藤周作

2021-12-07 01:33:44 | 小説の紹介

第二奇怪小説集所収  「オール読物」61年10月

 

医者が診察室の中で煙草を吸う場面がある。今

 

だったら、大問題だ。主人が胃潰瘍で入院し、

 

会社の人が見舞いに来て、その人と浮気する。

 

大して後ろめたい気持ちにもならず、とうとう

 

主人は手術を受けて、一通の手紙を預かる。

 

その浮気した相手は、賄賂で捕まってしまう。

 

主人はただの胃潰瘍で、その手紙を妻が読むと

 

潔白である、と書いてあったが、助かったと知ると

 

破いて捨ててしまう。

 

牢屋に入っている浮気相手のことは一顧だにせず、

 

助かった主人と当たり前のような顔をして、過ごす

 

だろう女の怖さ。女というのは、怖ろしい生き物に

 

違いねえ。

 

(読了日   2021年10月5日(火))

 

 


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