古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

死児を育てる   野坂昭如

2024-05-07 12:15:45 | 小説の紹介
戦後になって、久子は24歳になり、結婚、子供

を産む。TV関係の旦那との間の子だ、2歳と数か

月になったとき、久子は伸ちゃんの首を絞めて殺す。

それがなぜ、行われたのか? 戦前の世界で子供の

頃妹の「文子」、「あや子」と読むと、教えられるが、

その子、夜泣きが酷い。腹を減らしているらしいが、

自分も腹が減っている。文子の食べ物をくすねて

食べたり、泣き止むまで殴って気絶させたりする。

もう読んでいるこっちまで辛くなってくる描写が続く、

軽妙な独自の文体も影をひそめ、けっこう、腰の

落ち着いた文章で語られる。その「文子」に対する

傷。なんかすごく分かるような気がしたな、久子の

気持ちが。でも、悪いのは戦争だよ、と慰めてあげ

たくなった。











可tられる













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