古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

一杯のおいしい紅茶 ジョージ・オーウェル

2024-11-15 13:32:41 | 本の紹介

小野寺健・訳 中公文庫 2020年

 

ジョージ・オーウェル氏と云えば、「動物農場」

 

と「一九八四年」を書いた作者として有名で、

 

二作品とも読了済みだ。

 

手紙から、類推するにオーウェル氏と云う人は

 

とても誠実で実直な方であったようだ。作家に

 

なる為にあらゆる努力をしたという感じを受ける。

 

子供の頃の帝国主義の洗礼により社会主義者になり、

 

全体主義を批判するような、「一九八四年」を描

 

いたらしい。この人は社会派の作家ということが

 

出来る様だ。本書でも冒頭のエッセイで、「一杯の

 

おいしい紅茶」と言うタイトルで、おいしい紅茶の

 

淹れ方について考察している。けっこう、口説い所が

 

あるようで、綿密にそこら辺は描かれている。

 

47歳で若くして、肺結核で亡くなっている。

 

本名、エリック・アーサー・ブレア。1946

 

年頃のエッセイだが、今でも読み継がれるには

 

それなりの理由があるのだろう。

 

(読了日 2024年 10・24(木)23:05)

                  (鶴岡 卓哉)


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