古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

向田邦子全集9  エッセイ五  夜中の薔薇

2018-01-21 10:49:40 | 向田邦子
若布の油いためはちょっとおいしそうである。若布を油でいため



かつぶしと醤油を入れるという。油が跳ねるので要注意だ。と再三



向田女史は注意する。


脚本の中に木を入れるのをためらうのは、おカネがかかるのもあるが



、大事なのは育ち大きくなるところにあり、それが怖くて書くことが



できない、と告白する。



寺内貫太郎の母では、そのキャラづくりの手が語られる。四十年代中



ごろに書かれたものらしいが、そのスタイルは確立されていて、文章



のキレも往年のものと変わりがない。



若書きと言ったものがないのである。このひとの好奇心が、そのスタ



イルを生んでいる、と思うのだが、きっとすぐに飽きちゃうんだろうな、


と思う。



読むのも、瞬時に読めてしまうし、飽きが来ることがない。




興味があっちに行ったり、こっちに行ったり忙しいひとなんだろうなあ、



ということをうかがわせる。





















































































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