古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

蒼き狼 井上靖

2023-11-17 10:00:25 | 小説の紹介

新潮文庫   昭和35年

 

ぼくが11歳かそこいらのときに、この本を読み

 

いたく感動したことを覚えている。いま、読んで

 

みて、成吉思汗って人はバカだなあ、と思う。思い

 

ッ切りのバカヤロォだ。人を殺してなんとも思わ

 

ないし、昔の人っていうのは、野蛮だな、と思う。

 

成吉思汗も出生は、はっきりしないらしい。モン

 

ゴルの血で蒼き狼だということを証明するために

 

アジアを征服していったといって過言ではない。

 

やはり、色を好んだらしく、女をたくさん侍らせて

 

いたらしいね。でも、読んでいる途中は、殺戮を

 

繰り返す汗にうんざりしてきたが、読後は、やはり、

 

これはおもしろかった! に変わっていた。人間は

 

戦争を繰り返してきた。これからも滅亡するまで、これ

 

は終わらないだろう。これは人間に課されたサガ、宿命

 

のようなものだ。人は人を殺す、これはきっとやめ

 

られないだろう。いや、ぼくは人を殺さないし、平和

 

主義者だけれどね。ほんとのことを言うと、なんで

 

戦争をするのかよく理解できないのだけれどね。ああ、

 

やめて欲しいわ、いい加減。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幻の料亭 「百川(ももかわ... | トップ | 残り火 フィッツジェラルド... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説の紹介」カテゴリの最新記事