新潮文庫 昭和35年
ぼくが11歳かそこいらのときに、この本を読み
いたく感動したことを覚えている。いま、読んで
みて、成吉思汗って人はバカだなあ、と思う。思い
ッ切りのバカヤロォだ。人を殺してなんとも思わ
ないし、昔の人っていうのは、野蛮だな、と思う。
成吉思汗も出生は、はっきりしないらしい。モン
ゴルの血で蒼き狼だということを証明するために
アジアを征服していったといって過言ではない。
やはり、色を好んだらしく、女をたくさん侍らせて
いたらしいね。でも、読んでいる途中は、殺戮を
繰り返す汗にうんざりしてきたが、読後は、やはり、
これはおもしろかった! に変わっていた。人間は
戦争を繰り返してきた。これからも滅亡するまで、これ
は終わらないだろう。これは人間に課されたサガ、宿命
のようなものだ。人は人を殺す、これはきっとやめ
られないだろう。いや、ぼくは人を殺さないし、平和
主義者だけれどね。ほんとのことを言うと、なんで
戦争をするのかよく理解できないのだけれどね。ああ、
やめて欲しいわ、いい加減。
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