古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

かえっていく場所   椎名誠

2020-12-28 08:12:45 | 本の紹介

集英社文庫   2005年

 

家族がそれぞれ独り立ちして、岳くんと葉さんは

 

アメリカへ。妻はチベットなどへいき、椎名氏は

 

モンゴルやパタゴニアへいく。家のあり方を問う

 

一冊。

 

時は家族をつくり、成長させ、そして、それぞれの

 

道をいくようになる。家族が家族でいるのは一瞬の

 

ことだ。

 

僕は今、ハハと暮らしているが、姉は埼玉に、チチは

 

東京にいる。ボクの場合、四人で暮らしたのは幼いこ

 

ろの数年だけではないか。中学になったら、年の離れた

 

姉は家を出て言って、高校の時に結婚をした。まあ、埼玉

 

に24まで住んでいたが、あまりいい思い出はない。辛いこと

 

しかなかったように思う。

 

広島に来て20年、やはり、長かったなあ、という印象だが

 

人生で今が一番生きていて、ラクかもしれない。長く闘病し

 

ていたので、結婚もできなかったが、大した後悔もない。

 

久しぶりの椎名作品、いろいろなことを考えながら読んでいった

 

のだった……合掌。


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