集英社文庫 2005年
家族がそれぞれ独り立ちして、岳くんと葉さんは
アメリカへ。妻はチベットなどへいき、椎名氏は
モンゴルやパタゴニアへいく。家のあり方を問う
一冊。
時は家族をつくり、成長させ、そして、それぞれの
道をいくようになる。家族が家族でいるのは一瞬の
ことだ。
僕は今、ハハと暮らしているが、姉は埼玉に、チチは
東京にいる。ボクの場合、四人で暮らしたのは幼いこ
ろの数年だけではないか。中学になったら、年の離れた
姉は家を出て言って、高校の時に結婚をした。まあ、埼玉
に24まで住んでいたが、あまりいい思い出はない。辛いこと
しかなかったように思う。
広島に来て20年、やはり、長かったなあ、という印象だが
人生で今が一番生きていて、ラクかもしれない。長く闘病し
ていたので、結婚もできなかったが、大した後悔もない。
久しぶりの椎名作品、いろいろなことを考えながら読んでいった
のだった……合掌。
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