古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

映画を書く 日本映画の原風景 片岡義男 その3

2024-11-23 05:19:05 | 本の紹介

今回は、「母の曲」1937年(昭和十二年)を

 

みてゆこう。

 

この娯楽映画は、稲と云う名のひとりの女性の、

 

妻として、母としての身の上話だ。

 

上流社会に入ったお稲さんが、上流社会に馴染めず

 

はじき出され、工場で働いているような男、田中

 

龍作の元に転がり込み、娘の幸せのために身を引く

 

という話しだ。

 

お稲さんは女工だったのだが、そのとき、知り合った

 

夫の職工だった純弥が、どうして数年して、世界を

 

飛び回る医学博士になったのか、ヘンな話しだ。

 

ここで当然、この話は破綻している。

 

昔の映画は、ムリも通れば道理引っ込む、といった

 

感じだったらしい。

 

(読了日 2024年11月3日(日)23:50)

                 (鶴岡 卓哉)


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