今回は、「母の曲」1937年(昭和十二年)を
みてゆこう。
この娯楽映画は、稲と云う名のひとりの女性の、
妻として、母としての身の上話だ。
上流社会に入ったお稲さんが、上流社会に馴染めず
はじき出され、工場で働いているような男、田中
龍作の元に転がり込み、娘の幸せのために身を引く
という話しだ。
お稲さんは女工だったのだが、そのとき、知り合った
夫の職工だった純弥が、どうして数年して、世界を
飛び回る医学博士になったのか、ヘンな話しだ。
ここで当然、この話は破綻している。
昔の映画は、ムリも通れば道理引っ込む、といった
感じだったらしい。
(読了日 2024年11月3日(日)23:50)
(鶴岡 卓哉)
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