新潮文庫 平成9年
「ぼく」と「小鳥ちゃん」と「ガールフレンド」らの
日常を描いた絵本文学。
「小鳥ちゃん」という存在を考えたとき、それは何にも
代え難い、代替不能なものとしてボクの目に映った。
そして、「小鳥ちゃん」や「ぼく」に芽生える感情も
何ものにも代えがたいものだ。
童話として読んでみても、ちょっと、と思うし、文学
作品として読んでみても、ちょっと、と思う。
独自の世界観をもっていて、この世界観とそして、この
作品自体が代替不能の重要性を帯びてくる。
日常に潜む奇異な感じ、小鳥がしゃべるというアニメ的
な価値観。
ちょっと読んでみっか、で入っていく世界観に、どっぷり
浸かった数時間だった……合掌。
(鶴岡 卓哉)
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