古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ぼくの小鳥ちゃん   江國香織

2020-12-29 09:56:04 | 小説の紹介

新潮文庫    平成9年

 

「ぼく」と「小鳥ちゃん」と「ガールフレンド」らの

 

日常を描いた絵本文学。

 

「小鳥ちゃん」という存在を考えたとき、それは何にも

 

代え難い、代替不能なものとしてボクの目に映った。

 

そして、「小鳥ちゃん」や「ぼく」に芽生える感情も

 

何ものにも代えがたいものだ。

 

童話として読んでみても、ちょっと、と思うし、文学

 

作品として読んでみても、ちょっと、と思う。

 

独自の世界観をもっていて、この世界観とそして、この

 

作品自体が代替不能の重要性を帯びてくる。

 

日常に潜む奇異な感じ、小鳥がしゃべるというアニメ的

 

な価値観。

 

ちょっと読んでみっか、で入っていく世界観に、どっぷり

 

浸かった数時間だった……合掌。

 

                    (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 

 


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