角川文庫 2014年
ホラー作家というふれこみだが、おれっちはこの7つの短編を
読んで怖かったか、と問われれば、別に怖くなかったと答える
だろう。
それは、この7つの短編が文学として、きちんと立っているから
だと思う。どこか不可解で、不穏な空気感の中で、おれっちはた
のしんでいた。
それが、解説で村田沙耶香さんも「大好き」と名言をしたものな
のである。
おれっちは長らくこの物語を待っていたのだ。
特に好きだったのは「狼」と題された作品だ。5歳のときに「狼」が
ドアの向こうに来て、両親が倒して以来、「狼」と対峙することを
待ち望み、とうとうそのときになって、ひ弱なカノジョに「狼」を
ぶちのめすお株をとられてしまう、というような話しだと思うのだが
、この「ズレ」こそが、ニュー・ホラーの技巧、テクニックである
とみた。
新しいホラー作家の真骨頂ですね。
ホラー作家というふれこみだが、おれっちはこの7つの短編を
読んで怖かったか、と問われれば、別に怖くなかったと答える
だろう。
それは、この7つの短編が文学として、きちんと立っているから
だと思う。どこか不可解で、不穏な空気感の中で、おれっちはた
のしんでいた。
それが、解説で村田沙耶香さんも「大好き」と名言をしたものな
のである。
おれっちは長らくこの物語を待っていたのだ。
特に好きだったのは「狼」と題された作品だ。5歳のときに「狼」が
ドアの向こうに来て、両親が倒して以来、「狼」と対峙することを
待ち望み、とうとうそのときになって、ひ弱なカノジョに「狼」を
ぶちのめすお株をとられてしまう、というような話しだと思うのだが
、この「ズレ」こそが、ニュー・ホラーの技巧、テクニックである
とみた。
新しいホラー作家の真骨頂ですね。